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乳幼児の発達と保育 ―食べる・眠る・遊ぶ・繋がる―
内容紹介
東京大学発達保育実践政策学センターの知見や成果を盛り込む。「眠る」「食べる」「遊ぶ」といった3つの基本的な活動を「繋げる」ことで,乳幼児を保育学,発達科学,脳神経科学,政治経済学,医学などの観点から科学的にとらえる。
編集部から
◎本書について
乳幼児の発達や保育・幼児教育の実践、そのための政策に係る研究を推進する「東京大学大学院教育学研究科附属 発達保育実践政策学センター(Cedep)」での取り組みおよび研究成果をまとめた。
「眠る」,「食べる」,「遊ぶ」といった3つの基本的な活動を「繋げ」,乳幼児の発達と保育について保育学,発達科学,脳神経科学,政治経済学,工学,医学,保健学などの観点から科学的にとらえる。各セクション冒頭に,問いかけを2個箇条書きで掲載し,各セクションの内容がそれらの答えとなるようやさしく解説する。
〈主な対象読者〉
・幼児教育,保育,発達心理学の研究者
・幼児教育,保育の実務者
目次
序 【秋田 喜代美】
第1章 食べる
1.1 保育における子どもの食【淀川 裕美】
1.2 家庭における子どもの食【野澤 祥子】
1.3 子どもの食物【川村 美笑子】
1.4 腸から脳へ【多賀 厳太郎】
第2章 眠る
2.1 睡眠を育む【有竹 清夏】
2.2 睡眠と環境【太田 英伸】
2.3 睡眠の始まり【佐治 量哉】
2.4 子どもとかかわる人の睡眠【東郷 史治】
第3章 遊ぶ
3.1 見る【高橋 翠】
3.2 聴く【針生 悦子】
3.3 探る【渡辺 はま】
3.4 泣く【新屋 裕太】
第4章 繋がる
4.1 遊びから学びへ繋げる【関 智弘】
4.2 対話で繋がる【天野 美和子】
4.3 技術で繋がる【山﨑 俊彦】
4.4 政策で繋がる【村上 祐介】
4.5 「ジョイントネス」と「アタッチメント」:他者と繋がる中で拓かれる初期発達【遠藤 利彦】
推薦図書
索引
執筆者紹介
〈監修者・編著者略歴〉
秋田喜代美(あきた きよみ)
東京大学大学院教育学研究科長・教育学部長・教授.1957年生まれ.日本保育学会元会長(第7代),日本読書学会元会長など.『学びの心理学:授業をデザインする』(左右社, 2012),『学校教育と学習の心理学』(共著, 岩波書店, 2015),『保育の心意気』(ひかりのくに, 2017)など.
遠藤利彦(えんどう としひこ)
東京大学大学院教育学研究科総合教育科学専攻教育心理学講座・教授.1962年生まれ.2019年4月よりCedepセンター長.『乳幼児のこころ』(有斐閣,2011),『赤ちゃん学を学ぶ人のために』(世界思想社,2012),『赤ちゃんの発達とアタッチメント』(ひとなる書房,2017)など.
渡辺はま(わたなべ はま)
東京大学大学院教育学研究科身体教育学コース発達脳科学研究室特任・准教授.
多賀厳太郎(たが げんたろう)
東京大学大学院教育学研究科身体教育学コース発達脳科学研究室・教授.