第１章　イギリス絵本前史
ウィリアム・ホガース ／ ウィリアム・ブレイク　／ トマス・ビュイック
第２章　イングラム・コレクションで，トイ・ブックスの時代を学ぶ
(1) 現代絵本の前身トイ・ブックス
(2) エドマンド・エヴァンスの功績
(3) 『ハメルンの笛吹き』の初版
(4) 多色刷りのいろいろ①
(5) 多色刷りのいろいろ②
◆参考図書　
第３章　ランドルフ・コールデコット
(1) 絵本作家の鏡
『ジョン・ギルピンのこっけいなできごと』／ 『ハートのクイーン』 ／ 『乳しぼりの娘』／ 『農夫は灰色の雌馬でいそいそと出かけた』
(2) 挿絵画家として　
(3) 手彩色本，遺作など　
◆ランドルフ・コールデコットに関する参考文献
◆エドマンド・エヴァンスの絵本制作の工程
第４章　レズリー・ブルック
(1) 出自と，絵本作家としてのデビュー
(2) 代表的な作品　
わらべ唄集『バラの輪』／ 『仕たて屋とカラス』 ／ 『金のがちょうのほん』／ 『からすのジョニーの庭』

第５章　ウィリアム・ニコルソン
(1) 子どものための絵本　
(2) 3代表作　
(3) モーリス・センダックとのかかわり　
◆英国の国民画家 ウィリアム・ニコルソンの履歴　
◆ウィリアム・ニコルソンについての参考図書　

第５章　ビアトリクス・ポター（1）――作品について――
　イギリス児童文学の奥行きを代表する作家
『ピーターラビットのおはなし』英原書が現在の版に至るまでの経緯
(1) 1984年まで　
(2) 2002年のリニューアル　
(3) 2002年版の改定内容　
(4) ロンドン・オリンピックの記念版　
『ピーターラビットのおはなし』を詳しく読む　
『グロースターの仕たて屋』　
(1) 作品を読む　
(2) 作品の来歴　
「ピーターラビットの絵本」動物の擬人化で描く多彩な人間模様　
(1) ポター特有の擬人化絵本　
(2) 辛辣な会話，鋭い細部の描写，日常性の光　
(3) 既成体制の打破を願望　
(4) ひげのサムエル夫婦に見るヒューマン・コメディ　
(5) 擬人化動物で描くヒューマン・コメディ
(6) 動物が擬人化をやめる瞬間　
『のねずみチュウチュウおくさんのおはなし』
『こぶたのロビンソンのおはなし』　
ビアトリクス・ポターとナーサリー・ライム
ポターの最後の作品『かべぎわの　ふりこ時計』並びに，他の遺稿作品　
(1) 『かべぎわの　ふりこ時計』　
(2) その他の遺稿作品　
ネイティヴズから学ぶビアトリクス・ポターの英語　
◆引用文献　

あとがきにかえて――私の児童文学事始め――
索　　引