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情動学シリーズ 5 情動と運動 ―スポーツとこころ―
内容紹介
人の運動やスポーツ行動の発現,最適な実行・継続,ひき起こされる心理社会的影響・効果を考えるうえで情動は鍵概念となる。運動・スポーツの新たな理解へ誘う。〔内容〕運動と情動が生ずる時/運動を楽しく/こころを拓く/快適な運動遂行
編集部から
目次
Ⅰ編 運動と情動が生ずるとき
1 運動発現の神経機構
1.1 運動が起こるまで脳のどこが働くか─前頭前野から運動野へ,運動野から脊髄を経て筋肉へ
1.2 運動野の体部位局在─運動野指令と運動野地図
1.3 新運動野と旧運動野
1.4 アインシュタインの運動野とヴァイオリン
おわりに
2 情動行動の神経機構
2.1 情動からみた運動・行動の制御
2.2 情動行動に関わる神経系
2.3 側坐核が関わる制御機構
2.4 扁桃体が関わる制御機構:生物学的価値判断に基づく行動
おわりに
3 ブレインマシンインターフェイス
3.1 B M I 技 術
3.2 ニューロフィードバック
3.3 BMI 技術のスポーツ現場における将来展望
おわりに
Ⅱ編 運動を楽しく行う
4 運動遊びと情動
4.1 運動遊びと肯定的情動
4.2 伝承遊びに潜むチカラ
4.3 子どもの遊び調査より
4.4 原体験とスポーツ
4.5 トップアスリートの原風景
おわりに
5 飛び跳ねる快感―子どもたちの「遊び」からJ リーガーまで―
5.1 JP クッションとは
5.2 JP クッションの誕生
5.3 今なぜJP クッションが期待されるのか?
5.4 幼児期の空き地遊びを補完するJP クッション
5.5 足の構造と働きを知ろう─より楽しく運動ができるために
おわりに
6 スポーツファンのこころ
6.1 スポーツの楽しみ方─多様なスポーツとのかかわり─
6.2 「みる」スポーツ
6.3 スポーツファンの観戦行動に影響を及ぼす要因
6.4 フーリガンの心理
おわりに
Ⅲ編 運動はこころを拓く
7 情緒面の課題を抱える子どもへのキャンプセラピー
7.1 キャンプセラピー
7.2 キャンプセラピーの事例から
7.3 情緒的課題に対するキャンプの治療的要素
おわりに
8 手指の運動はこころを拓く
8.1 手 と 口 と 脳
8.2 高反発力クッショングリップ
8.3 手の運動と表情,言葉の連動
8.4 高反発力クッショングリップのもたらす効果
8.5 今後の展開─脳の活性化と認知症の予防に向けて
9 運動とメンタルヘルス
9.1 一過性の運動の実施が感情にもたらす効果
9.2 運動によるメンタルヘルスの改善:現場での実践
9.3 運動の参加・継続を促す感情要因
9.4 メンタルヘルスに効果的な運動とは?
9.5 今後の課題
Ⅳ編 快適な運動遂行
10 情動・覚醒とパフォーマンス
10.1 情動・覚醒とパフォーマンスのつながり
10.2 情動理論と覚醒,パフォーマンスに関する諸理論
10.3 情動・覚醒とパフォーマンスにみられる相互関係
10.4 スポーツ現場で用いられる情動のコントロール
おわりに
11 スポーツとフロー
11.1 フローについて
11.2 スポーツにおけるフロー
11.3 今 後 の 方 向 性
索 引