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医学統計学シリーズ 7 空間疫学への招待 ―疾病地図と疾病集積性を中心として―
内容紹介
「場所」の分類変数によって疾病頻度を明らかにし,当該疾病の原因を追及する手法を詳細にまとめた書。〔内容〕疫学研究の基礎/代表的な保健指標/疾病地図/疾病集積性/疾病集積性の検定/症候サーベイランス/統計ソフトウェア/付録
編集部から
医学統計学シリーズ・ラインナップ (2015年11月現在、既刊10点 各A5判上製)
統計学のセンス―デザインする視点・データを見る目― 丹後俊郎 著
統計モデル入門 丹後俊郎 著
Cox比例ハザードモデル 中村剛 著
メタ・アナリシス入門 ―エビデンスの統合をめざす統計手法― 丹後俊郎 著
無作為化比較試験―デザインと統計解析― 丹後俊郎 著
医薬開発のための 臨床試験の計画と解析 上坂浩之 著
空間疫学への招待―疾病地図と疾病集積性を中心として― 丹後俊郎・横山徹爾・髙橋邦彦 著
統計解析の英語表現 ―学会発表,論文作成へ向けて― 丹後俊郎・Taeko Becque 著
ベイジアン統計解析の実際 ―WinBUGSを利用して― 丹後俊郎・Taeko Becque 著
経時的繰り返し測定デザイン―治療効果を評価する混合効果モデルとその周辺― 丹後俊郎 著
目次
1. 疫学研究の基礎
1.1 疫学とはなにか?
1.2 研究デザインと因果関係を証明する能力
1.3 記述疫学
1.4 分析疫学
1.5 実験疫学
1.6 因果関係の判断規準
1.7 結果変数の種類
1.8 疫学調査における誤差
2. 代表的な保健指標(健康指標)
2.1 傷病量に関するもの
2.2 死亡に関するもの
2.3 指標の標準化
3. 疾病地図
3.1 Snowの地図
3.2 点データの地図
3.3 集計データの地図
3.4 粗死亡率と年齢調整死亡率
3.5 標準化死亡比
3.6 SMRのベイズ推定量
3.7 空間相関を考慮した疾病地図モデル
3.8 経年変化を考慮したモデル
3.9 疾病地図上での共変量を用いた回帰分析
3.10 疾病の集積性の検討
4. 疾病集積性
4.1 米国における小児白血病の時間集積性
4.2 染色体異常の時間集積性
4.3 英国東部における小児白血病の空間--時間集積性
4.4 英国における小児白血病・悪性リンパ腫の空間集積性
4.5 米国New York州における白血病のクラスター
4.6 米国北東部における乳がん死亡のクラスター
4.7 英国における新型クロイツフェルト・ヤコブ病のクラスター
4.8 イタリアにおける高周波無線曝露と白血病
4.9 日本のごみ焼却施設周辺における周産期健康障害のクラスター
4.10 フランスのごみ焼却施設周辺における軟部肉腫と非ホジキンリンパ腫のクラスター
4.11 Los Alamosにおける悪性脳腫瘍のクラスター騒動
5. 疾病集積性の検定
5.1 疾病集積性の種類
5.2 時間集積性の検定
5.3 焦点をあてた空間集積性の検定
5.4 包括的な空間集積性の検定
5.5 空間スキャン検定
6. 症候サーベイランス
6.1 後ろ向き研究と前向き研究
6.2 サーベイランスのためのCDT
6.3 サーベイランスにおける解釈
7. 統計ソフトウェア
7.1 Disease Mapping System
7.2 Tango's MEET(S-Plus code)
7.3 SaTScan
7.4 FleXScan
7.5 WinBUGS
7.6 EBPoiG
7.7 EBBinB
7.8 焦点をあてた空間集積性のスコア検定(S-Plus code)
A. 付録
A.1 経験ベイズモデル
A.2 空間相関~条件付自己回帰モデル
A.3 集積性の検定
文献
索引