セルロースの科学

磯貝 明(編)

磯貝 明(編)

定価 3,960 円(本体 3,600 円+税)

A5判/184ページ
刊行日:2003年12月10日
ISBN:978-4-254-47035-2 C3061

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内容紹介

〔内容〕資源としてのセルロース/植物資源からセルロースを取出す/生物による合成と構造の多様性/強度の秘密,固体構造/生物による分解と代謝/反応と性質の変化/溶解と成型/高付加価値化/身の回りのセルロース/期待のセルロース

編集部から

目次

1. セルロースとは
 1.1 身のまわりのセルロース
 1.2 セルロースの化学構造
 1.3 セルロース中に存在するマイナーな官能基
 1.4 セルロースの平均分子量,分子量分布
 1.5 セルロース試料
2. 資源としてのセルロース
 2.1 木材資源の現状
 2.2 木材の利用状況
 2.3 リサイクル資源
 2.4 エネルギー資源としての活用
3. 植物資源からセルロースを取り出す
 3.1 セルロース材科としての植物
 3.2 実験試料としてのセルロース調製法
 3.3 木材パルプの製造―化学パルプ化と漂白
4. 生物による合成と構造の多様性
 4.1 バクテリアにおけるセルロース生合成
 4.2 植物こおけるセルロース生合成
 4.3 セルロース合成酵素の構造について
 4.4 ミクロフィブリル―分子から結晶形成
 4.5 TCの形態にみられる多様性とセルロースの高次構造
5. セルロースの強度の秘密―固体構造
 5.1 強度と構造
 5.2 結晶と非晶
 5.3 結晶構造
 5.4 結晶の弾性率
 5.5 膨潤処理
6. 生物による分解と代謝
 6.1 セルロースを分解する生物
 6.2 セルラーゼの名称とその分類
 6.3 セルラーゼによるセルロース分子鎖の加水分解機構
 6.4 セルロースミクロフィブリルの分解様式
 6.5 糸状菌によるセルロース生分解機構
 6.6 セルラーゼの利用
7. セルロースの反応と性質の変化
 7.1 酸加水分解
 7.2 アルカリ分解
 7.3 酸化
 7.4 熱分解
8. 溶解と成型
 8.1 個体構造と溶解
 8.2 潜媒と溶解機構
 8.3 溶解状態
 8.4 構造形成と成型
 8.5 代表的な溶解技術と成型技術
9. セルロースの高付加価値化
 9.1 化学的処理こよる改質
 9.2 物理的処理による改質
10. 身のまわりのセルロース
 10.1 好まれる綿100%の繊維
 10.2 ソーセージからスポンジまで―再生セルロースの世界
 10.3 分離膜―水を浄化するセルロース
 10.4 写真フイルム,液晶ディスプレイ用フィルム―画像の舞台
 10.5 食品および化粧品の中のセルロース
 10.6 才色兼備なセルロース系プラスチック
 10.7 セルロース系コーティング用原料の特性
 10.8 タバコのフィルターは酢酸セルロース
 10.9 人工腎臓用中空糸
 10.10 CMCの不思講な世界
 10.11 生体に安全な医薬用材料
 10.12 光学異牲体分離―分子の右手と左手を見分けるセルロース
 10.13 情報メディアと紙
 10.14 環境にやさしい紙容器
 10.15 プリント基板の秘密
 10.16 セルロースはリサイクル
11. 期待のセルロース
 11.1 セルロース分子を見る
 11.2 発光する?セルロース
 11.3 アルカリだけで繊維をつくる
 11.4 微生物が生み出すセルロース
 11.5 油田で働くセルロース
 11.6 特殊光学素子
 11.7 カーボンナノ材料
 11.8 セルロースからお酒をつくる
 11.9 高温高圧水蒸気で形状記憶
 11.10 粉砕処理で成形材科
 11.11 疎水化膜と親水性膜をつくり分け
 11.12 化学的なセルロース合成
 11.13 透明セルロースゲルの秘密
 11.14 高粘度水溶液をつくる疎水化水溶性セルロース誘導体
索 引

執筆者紹介

【編集者】磯貝 明
【執筆者(執筆順)】磯貝 明,種田英孝,松本雄二,杉山淳司,西山義春,鮫島正浩,山根千弘,岡島邦彦,近藤哲男,遠藤貴士,長谷川 修,中塚修志,村山雅彦,大西雅也,野村忠範,濱野浩光,中村洋之,早川和久,柴田 徹,岡山隆之,中川善博,八木茂幸,中山榮子,山中 茂,藤原和弘,西尾嘉之,空閑重則,野尻昌信,棚橋光彦,上高原 浩,小野博文,田中良平

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