朝倉農学大系 7 農業昆虫学

藤崎 憲治石川 幸男(編)/大杉 立堤 伸浩(監修)

藤崎 憲治石川 幸男(編)/大杉 立堤 伸浩(監修)

定価 7,150 円(本体 6,500 円+税)

A5判/356ページ
刊行日:2023年11月01日
ISBN:978-4-254-40577-4 C3361

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内容紹介

農業に関わる昆虫の生理・生態といった基礎的知識から,害虫としての管理,資源としての利用などの応用までを解説。〔内容〕序論/農業昆虫の形態と分類/害虫の基礎生態/農業昆虫と生態活性物質/農業昆虫の生理/農業昆虫のゲノムと遺伝子/農業害虫の管理/農業昆虫の利用

編集部から

目次

第1 章 序論
 1. 1 昆虫の起源と適応放散 〔藤崎憲治〕
 1. 2 昆虫と人類との関係
  1. 2. 1 農業害虫としての昆虫 〔藤崎憲治〕
  1. 2. 2 有用資源としての昆虫 〔石川幸男〕
  1. 2. 3 農業ダニ 〔後藤哲雄〕
第2 章 農業昆虫の形態と分類
 2. 1 農業昆虫の分類 〔多田内 修〕
  2. 1. 1 昆虫分類学
  2. 1. 2 昆虫標本の集積とその利用
  2. 1. 3 昆虫種情報の集積とその利用
  2. 1. 4 遺伝子情報DNA バーコードの利用
  2. 1. 5 昆虫目各論
 2. 2 昆虫の外部形態 〔多田内 修〕
  2. 2. 1 昆虫の起源と形態の特徴
  2. 2. 2 頭部
  2. 2. 3 胸部
  2. 2. 4 腹部
  2. 2. 5 卵・幼虫・蛹
 2. 3 昆虫の内部形態 〔多田内 修〕
  2. 3. 1 消化系
  2. 3. 2 循環系
  2. 3. 3 呼吸系
  2. 3. 4 神経系
  2. 3. 5 生殖系
  2. 3. 5 筋肉系
  2. 3. 6 感覚器官
 2. 4 農業ダニの分類 〔後藤哲雄〕
  2. 4. 1 ダニ亜綱の分類
  2. 4. 2 採集法
  2. 4. 3 標本作製法
 2. 5 農業ダニの形態的特徴 〔後藤哲雄〕
  2. 5. 1 トゲダニ目カブリダニ科
  2. 5. 2 ケダニ亜目ハダニ科
  2. 5. 3 ケダニ亜目ヒメハダニ科
  2. 5. 4 ケダニ亜目フシダニ上科
  2. 5. 5 ケダニ亜目ホコリダニ科
  2. 5. 6 コナダニ亜目コナダニ科
 2. 6 農業ダニの性決定 〔後藤哲雄〕
 2. 7 ハダニ種の識別 〔後藤哲雄〕
  2. 7. 1 酵素による識別
  2. 7. 2 DNA による識別
第3 章 農業害虫の基礎生態 〔藤崎憲治〕
 3. 1 害虫防除と生態学
 3. 2 生活環と生活史戦略
  3. 2. 1 生活環と発生経過
  3. 2. 2 発生回数と世代の区別
  3. 2. 3 有効積算温度の法則
  3. 2. 4 休眠
  3. 2. 5 移動と分散
  3. 2. 6 生活史戦略の理論
  3. 2. 7 生活史形質と自然選択
  3. 2. 8 地球温暖化と生活史戦略
 3. 3 個体群の成長と動態
  3. 3. 1 個体群とメタ個体群
  3. 3. 2 個体群密度の推定法
  3. 3. 3 空間分布の解析
  3. 3. 4 個体群の成長
  3. 3. 5 個体数の変動
 3. 4 種間関係と生物群集
  3. 4. 1 種間関係のタイプ
  3. 4. 2 種間競争
  3. 4. 3 共生
  3. 4. 4 昆虫間の食う食われる関係
  3. 4. 5 植食者-植物関係
  3. 4. 6 昆虫に対する植物の防衛
  3. 4. 7 生物群集のなかでの相互作用
  3. 4. 8 生物多様性を生み出す植物と昆虫の相互作用
第4 章 農業昆虫と生態活性物質 〔石川幸男〕
 4. 1 生態活性物質
 4. 2 フェロモン
  4. 2. 1 性フェロモン
  4. 2. 2 集合フェロモン
  4. 2. 3 階級維持・分化フェロモン
  4. 2. 4 道しるべフェロモン
  4. 2. 5 巣仲間認識フェロモン
  4. 2. 6 卵認識フェロモン
  4. 2. 7 警報フェロモン
  4. 2. 8 産卵誘引フェロモン
  4. 2. 9 産卵抑制フェロモン
 4. 3 アレロケミカル
  4. 3. 1 植物の防衛物質
  4. 3. 2 産卵誘引・刺激物質
  4. 3. 3 昆虫による植物毒の選択的蓄積(sequestration)
  4. 3. 4 三者系・情報化学ネットワーク
 4. 4 生物活性物質の害虫管理への利用
  4. 4. 1 ガ類性フェロモンの害虫防除への利用
  4. 4. 2 フェロモンを利用したシロアリの防除
  4. 4. 3 雄除去法によるミカンコミバエの根絶
  4. 4. 4 天敵誘引の利用
  4. 4. 5 プッシュ・プル戦略
第5 章 農業昆虫の生理 〔石川幸男〕
 5. 1 皮膚の構造と働き
  5. 1. 1 皮膚の構造
  5. 1. 2 殺虫剤抵抗性
  5. 1. 3 体表炭化水素の機能
 5. 2 異物代謝と生体防御
  5. 2. 1 異物代謝
  5. 2. 2 生体防御
 5. 3 変態の制御
  5. 3. 1 ホルモン分泌器官
  5. 3. 2 脱皮・変態の内分泌系による制御
 5. 4 耐 寒 性
  5. 4. 1 耐寒性,耐凍性,非耐凍性
  5. 4. 2 耐性獲得のメカニズム
 5. 5 性フェロモン交信システム
  5. 5. 1 性フェロモンの生合成
  5. 5. 2 嗅覚受容系
  5. 5. 3 受容情報の処理
第6 章 農業昆虫のゲノムと遺伝子 〔嶋田 透〕
 6. 1 ゲノム解析
   6. 1. 1 ゲノム解析の目的と方法
  6. 1. 2 遺伝子予測・機能予測とゲノムデータベース
  6. 1. 3 比較ゲノム解析
  6. 1. 4 ゲノム系統学
 6. 2 オミクス解析
  6. 2. 1 トランスクリプトーム解析
  6. 2. 2 プロテオーム解析
  6. 2. 3 メタボローム解析
 6. 3 染色体の構造と機能
  6. 3. 1 ゲノムサイズ
  6. 3. 2 染色体数
  6. 3. 3 性染色体
  6. 3. 4 テロメア,動原体,ヘテロクロマチン
  6. 3. 5 性決定
  6. 3. 6 遺伝子量補償
  6. 3. 7 トランスポゾンと反復配列
  6. 3. 8 エピジェネティクス
 6. 4 核外DNA とメタゲノムの解析
  6. 4. 1 ミトコンドリアDNA
  6. 4. 2 メタゲノム解析
 6. 5 遺伝子の機能
  6. 5. 1 遺伝子の分類
  6. 5. 2 昆虫の遺伝の特徴
  6. 5. 3 色彩の遺伝子
  6. 5. 4 形態形成の遺伝子
  6. 5. 5 外骨格の形成にかかわる遺伝子
  6. 5. 6 生理・行動を支配する遺伝子
  6. 5. 7 殺虫剤抵抗性遺伝子
 6. 6 ゲノム改変技術と逆遺伝学
  6. 6. 1 トランスジェニック技術
  6. 6. 2 ゲノム編集技術
 6. 7 昆虫ゲノム研究の応用
  6. 7. 1 ゲノム情報に基づく昆虫制御剤の開発
  6. 7. 2 ジーンドライブによる遺伝的防除
  6. 7. 3 カイコへの応用
第7 章 農業害虫の管理 〔矢野栄二〕
 7. 1 IPM の背景
  7. 1. 1 害虫とは
  7. 1. 2 殺虫剤の種類と使用法
  7. 1. 3 薬剤防除の問題点
 7. 2 IPM の概念
 7. 3 IPM の要素
  7. 3. 1 経済的被害許容水準と要防除密度
  7. 3. 2 IPM における予防的防除技術,治療的防除技術および発生予察の関係
  7. 3. 3 非化学的害虫防除技術
 7. 4 IPM の実例
  7. 4. 1 生物的防除を中心とするIPM
  7. 4. 2 行動制御に基づくIPM
  7. 4. 3 発生予測に基づくIPM
  7. 4. 4 組換え作物利用におけるIPM
  7. 4. 5 遺伝的防除
 7. 5 IPM の将来
  7. 5. 1 わが国におけるIPM の推進
  7. 5. 2 IPM の問題点と将来
第8 章 農業昆虫の利用
 8. 1 農業昆虫の利用について 〔多田内 修〕
 8. 2 送粉性昆虫の利用
  8. 2. 1 ミツバチの利用
  8. 2. 2 セイヨウオオマルハナバチの利用
  8. 2. 3 ツツハナバチの利用
  8. 2. 4 利用にあたっての問題1:蜂群崩壊症候群(CCD)問題
  8. 2. 5 利用にあたっての問題2:外来種問題
 8. 3 有用昆虫の生産物の利用
  8. 3. 1 カイコ 〔嶋田 透〕
  8. 3. 2 野蚕 〔嶋田 透〕
  8. 3. 3 ミツバチ 〔多田内 修〕
  8. 3. 4 フェロモン,ホルモン 〔嶋田 透〕
  8. 3. 5 ホタルの発光酵素の利用 〔嶋田 透〕
  8. 3. 6 昆虫の抗菌物質の利用 〔多田内 修〕
  8. 3. 7 昆虫の分泌物質の利用 〔多田内 修〕
  8. 3. 8 食糧資源としての利用 〔多田内 修〕
  8. 3. 9 薬用昆虫(昆虫感染微生物の薬用利用を含む) 〔嶋田 透〕
  8. 3. 10 昆虫を用いた有用物質の生産 〔嶋田透〕
 8. 4 畜産排泄物の昆虫による処理 〔多田内 修〕
 8. 5 昆虫の形態と行動機能の工学的利用 〔藤崎憲治〕
  8. 5. 1 形態の利用
  8. 5. 2 機能の利用
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