講座日本民俗学 3 行事と祭礼

新谷 尚紀(編)

新谷 尚紀(編)

定価 4,070 円(本体 3,700 円+税)

A5判/256ページ
刊行日:2021年10月01日
ISBN:978-4-254-53583-9 C3321

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内容紹介

伝統的な年中行事と,神社や寺院の祭礼について,現在の民俗研究の水準を示し,さらなる進展をはかる。〔内容〕年中行事/正月・盆・節と節供/農山漁村・南西諸島・都市型社会/社寺と祭礼・寺院と法会/伝統的・創生された都市祭礼

編集部から

じんぶん堂に紹介記事が掲載されました。
2021年10月22日
2021年10月29日

目次

第1章 総論
1.1 年中行事 〔新谷尚紀〕
 1.1.1 年中行事とは
 1.1.2 柳田國男と折口信夫
 1.1.3 日本民俗学の年中行事研究
 1.1.4 年中行事についての調査報告
 1.1.5 自治体史における年中行事の調査と論及
第2章 正月と盆
2.1 正月行事 〔小川直之〕
 2.1.1 民間正月行事の把握
 2.2.2 暦と正月
 2.2.3 籠もり・魂ふり・蘇り
 2.2.4 年神とは何か
 2.2.5 正月の来訪神
2.2 盆行事 〔新谷尚紀〕
 2.2.1 盆行事のいろいろ
 2.2.2 柳田國男と折口信夫の読み解き
 2.2.3 1950年代から1990年代までの盆行事研究
 2.2.4 2000年代から2010年代の現在
 2.2.5 今後の展望
2.3 節と節供 〔小島摩文〕
 2.3.1 「節」「節供」とは何か
 2.3.2 節と節供の研究史
 2.3.3 全国「祭り・行事調査」における「節供」
 2.3.4 「節」・「節供」研究の今後
第3章 生業と年中行事
3.1 農山漁村の年中行事 〔石垣 悟〕
 3.1.1 年中行事の農耕的要素
 3.1.2 年中行事と稲作
 3.1.3 小正月と稲作─予祝と年占─
 3.1.4 年中行事と畑作
 3.1.5 多様な生業と年中行事
 3.1.6 年中行事の激変と現代
 おわりに─日常と非日常が織りなす1年という視座から─
3.2 南西諸島の年中行事
 3.2.1 地域ごとの概観 〔照屋 理〕
 3.2.2 研究動向と着眼点 〔武井基晃〕
3.3 都市型社会(現代社会)の年中行事 〔八木橋伸浩〕
 3.3.1 都市社会をめぐる理解
 3.3.2 都市における年中行事
 3.3.3 農村との関係性の中で
 3.3.4 現代社会と年中行事
 3.3.5 今後の展望
第4章社寺と祭礼
4.1 祭礼と祭祀組織 〔関沢まゆみ〕
 4.1.1 祭礼と祭祀組織をめぐる民俗学の研究
 4.1.2 宮座の研究
 4.1.3 美保神社の祭礼と宮座
 4.1.4 神社の歴史的変遷と祭祀組織
4.2 祭礼と造形 〔村上忠喜〕
 4.2.1 仮設の造形と常設の造形芸術
 4.2.2 民俗学と美の問題
 4.2.3 祭礼行事の造形芸術の多様性
 4.2.4 祭礼における造形芸術
4.3 寺院と法会 〔新谷尚紀〕
 4.3.1 修正会と修二会
 4.3.2 来迎会
 4.3.3 お会式
 4.3.4 鞍馬寺の竹伐会
第5章都市祭礼
5.1 伝統的な都市祭礼 〔前田俊一郎〕
 5.1.1 都市祭礼研究の軌跡と現状
 5.1.2 都市祭礼の成立と発展
 5.1.3 失われた都市祭礼
5.2 創生された都市祭礼 〔阿南 透〕
 5.2.1 都市民俗学とイベント
 5.2.2 祭礼から祝祭へ
 5.2.3 加者の結合契機と交流
 5.2.4 歴史上の人物の利用
 5.2.5 商業振興
 5.2.6 祭礼の場所
 5.2.7 祭礼の伝播
 5.2.8 祭礼と逸脱
 5.2.9 祭礼の成立過程
索引

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