質感の科学 ―知覚・認知メカニズムと分析・表現の技術―

小松 英彦(編)

小松 英彦(編)

定価 4,950 円(本体 4,500 円+税)

A5判/240ページ
発売日:2016年10月20日
ISBN:978-4-254-10274-1 C3040

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内容紹介

物の状態を判断する認知機能である質感を科学的に捉える様々な分野の研究を紹介〔内容〕基礎(物の性質,感覚情報,脳の働き,心)/知覚(見る,触る等)/認知のメカニズム(脳の画像処理など)/生成と表現(光,芸術,言語表現,手触り等)

編集部から

○質感関係研究者の集まりである「質感のつどい」のサイト「質感万華鏡」へのリンクを貼りました。こちらもぜひご参照ください。

目次

第1部 質感の科学

1章 質感とは何か  小松英彦 
1.1 様々な質感  
1.2 質感を作り出す物の性質 
1.3 質感を生み出す感覚情報
1.4 質感を生み出す脳の働き
1.5 質感を感じ取る私達の心

第2部 質感の知覚と認知

2章 質感の知覚  
2.1 見て感じる質感 西田眞也・本吉 勇・澤山正貴 
 現実的な表面質感再現 
 b. 表面質感知覚の分析 
 c. 光沢知覚とヒストグラム統計量 
 d. 光沢知覚のその他の手がかり 
 e. 目に見えない細かな構造の知覚 
 f. 半透明感 
g. 液体と粘性 
 2.2 触れて感じる質感   渡邊淳司・黒木 忍 
  a. 質感と触覚認知  
  b. 材質の触質感認知  
  c. 触質感の記憶メカニズム 
  d. 事前情報と触質感認知 
2.3 多感覚の接点としての質感 西田眞也・藤崎和香 
 a. 質感感覚属性の多感覚知覚 
b. 素材の多感覚知覚 
 c. 別のタイプの多感覚相互作用 
 d. 同じ対象物についての異なる感覚モダリティによる質感評価 

3章 質感認知のメカニズム  
 3.1 脳の画像処理 大澤五住 
  a. 大脳視覚野の起点としての一次視覚野(V1)
b. V1細胞は画像の周波数分析器である
c. 一次視覚野細胞の活動を統合する高次視覚野
 3.2 質感を見分ける脳の働き  小松英彦
  a. 脳でものを見分けるとは?  
  b. 脳内視覚情報処理の概要  
  c. 光沢を見分ける脳細胞  
  d. 脳機能イメージングからわかること 
  e. 素材を見分ける働き 
  f. テクスチャの脳内処理 
3.3 感性と情動を生み出す脳  本田 学
a. 質感と感性・情動  
b. 感性・情動反応を担う神経基盤 
c. 感性・情動反応の生物学的意義 
d. 感性的質感認知への脳科学的アプローチに際しての留意点 
  e. ハイパーソニック・エフェクトへのアプローチの実例 

第3部 質感の分析と表現

4章 質感の工学 
 4.1 質感を生み出す光と物の性質 日浦慎作・佐藤いまり 
  a.物体とその見え方の関係
  b.反射現象の表現
  c.表面下散乱とテクスチャの表現
  d.反射光の色と蛍光現象
  e.インバースレンダリング
  f.ライトフィールド
  g.立体テレビにおける光線の再生
  h.ライトトランスポートとリフレクタンスフィールド
 4.2 熟練者が作り出す質感 中内茂樹 
  a.宝飾品と質感
  b.生産品としての真珠
  c.真珠の構造と真珠らしさ
  d.真珠品質の計測と照明
  e.真珠干渉色の計測
  f.真珠干渉色の空間・分光パターン
  g.真珠干渉色の特徴と鑑定士による真珠品質評価
  h.真珠の物理構造と干渉色コントラストの関係
4.3 質感を読み取る技術 岡谷貴之 
 a.機械は質感を認識できるか
 b.画像認識
 c.一般的な特徴抽出の方法
 d.比較情報を用いた質感認識

5章 質感の表現
 5.1 リアルな映像を作り出す技術 岩井大輔  
  a.リアルな映
  b.光線の明るさの忠実な再現
  c.光線の色の忠実な再現
  d.方向依存的な光線の忠実な再現
  e.立体物への投影
  f.望みの反射特性を持つ物の実体化
 5.2 芸術における質感  本吉 勇 
  a.質感を愛でる文化
  b.絵画の質感について
  c.絵画における質感の再現
  d.質感表現としての絵画
  e.質感の美と快楽
 5.3 質感の言語表現  坂本真樹・渡邊淳司 
  a.オノマトペを通してみる質感
  b.音象徴性とオノマトペ
  c.感性的質感認知とオノマトペ
  d.オノマトペの音象徴性による質感評価システム
  e.オノマトペによる材質感と感性的質感の関係性の可視化
  f.社会の様々な場面への応用
 5.4 手触りを人工的に生み出す技術 岡本正吾 
  a.実験に使える触感ディスプレイ技術
  b.新しい知覚実験に供する触感ディスプレイ
  c.今後の触感ディスプレイの動向

執筆者紹介

(執筆順)
小松英彦 自然科学機構 生理学研究所
西田眞也 NTTコミュニケーション科学基礎研究所
本吉 勇 東京大学大学院
澤山正貴 NTTコミュニケーション科学基礎研究所
渡邊淳司 NTTコミュニケーション科学基礎研究所
黒木 忍 NTTコミュニケーション科学基礎研究所
藤崎和香 産業技術総合研究所
大澤五住 大阪大学大学院
本田 学 国立精神・神経医療研究センター
日浦慎作 広島市立大学大学院
佐藤いまり 国立情報学研究所
中内茂樹 豊橋技術科学大学大学院
岡谷貴之 東北大学大学院
岩井大輔 大阪大学大学院
坂本真樹 電気通信大学大学院
岡本正吾 名古屋大学大学院

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