《本書は『はじめからのすうがく事典』（2004年刊）を底本として刊行したものです》 数学の基礎的な用語を収録した五十音順の辞典。図や例題を豊富に用いて初学者にもわかりやすく工夫した解説がされている。また，ふだん何気なく使用している用語の意味をあらためて確認・学習するのに好適の書である。大学生・研究者から中学・高校の教師，数学愛好者まであらゆるニーズに応える。巻末に索引を付して読者の便宜を図った。

　「世界中で多くの人々が同じ悩みに苦しめられている．それは数学に対する不安である．数学ができる人たちとできない人たちという2つのグループへの分かれ方は，他のどの分野よりも明らかであり，また，できない人のほうが圧倒的に多い．……この本を書いた目的は，基礎を通して読者を導くことであり，それによって数学の考え方の理解を進めることできるようになる．……どうして，このような困難を冒して数学を学ぶ必要があるのだろうか．年齢に関係なく，数学は生涯にわたって求められる基本事項の一つだからである．……」（「原著者まえがき」より）
　本書の原著者（ニュージーランドの大学の先生）がまえがきで熱く語っているように，本書は数学の苦手な人のために書かれた本です．
　高校初級までに学ぶ数学の言葉（約750項目：50音順配列）が，図や例題を豊富に用いて解説されていますので，非常に理解しやすい内容となっています．
　数学が苦手で顔も見たくないという方も，一回本書を開いてみませんか．きっと今までと違う世界が待っていると思います．