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野生動物の保全と管理の事典
「野生生物と社会」学会(編)/日本哺乳類学会・日本鳥学会(編集協力)
「野生生物と社会」学会(編)/日本哺乳類学会・日本鳥学会(編集協力)
定価 18,700 円(本体 17,000 円+税)
B5判/480ページ
刊行日:2025年10月01日
ISBN:978-4-254-18069-5 C3540
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内容紹介
野生動物の分布拡大と生息数増加により,農林業被害の増加・都市域への出没・感染症など,野生動物とヒトとの軋轢が加速化している。政策が保護から管理に軸足が移ったなか,本書は野生鳥獣類のリスク管理と持続的な資源利用の在り方を行政施策や産業と関連づけながら示し,科学に基づく野生動物管理の原理原則を解説する。
編集部から
目次
総論 1. 野生動物と野生動物管理〔梶 光一〕―
1. 1 野生動物とは何か
1. 2 野生動物管理(ワイルドライフ・マネジメント)とは何か
1. 3 大型獣の分布の変遷
1. 4 大型獣の捕獲数の推移
1. 5 過増加した野生動物がもたらす軋轢
1. 6 野生動物管理の原則
1. 6. 1 日本の野生動物管理の 5 原則
1. 6. 2 補完性原則:自助・共助・公助による獣害対策
1. 7 順応的管理
1. 8 野生動物管理のための空間スケール
1. 8. 1 管理ユニット
1. 8. 2 広域管理
1. 9 科学に基づく野生動物管理
総論 2. 鳥獣保護管理制度のあゆみ:近・現代の歴史と課題〔常田邦彦〕―
2. 1 近世末期以降の鳥獣の生息状況と狩猟目的の変化
2. 1. 1 生息状況の推移パターン
2. 1. 2 鳥獣捕獲目的の変遷
2. 2 鳥獣に関する制度の変遷
2. 2. 1 鳥獣保護管理制度の変化
2. 2. 2 1918年狩猟法改正以降の法制度の変化:特に国と都道府県の関係,および法の性格
2. 3 鳥獣捕獲をめぐる様相の変化
2. 3. 1 狩猟免許数の変化
2. 3. 2 鳥獣捕獲数の動向と狩猟の変化
2. 4 鳥獣行政の歳入と歳出
2. 5 まとめ
総論 3. 野生動物法の体系と野生動物管理にかかわる主要な個別法〔高橋満彦〕―
3. 1 野生動物法(ワイルドライフ・ロー)とは
3. 1. 1 法的に野生動物とは
3. 1. 2 野生動物法の特徴および目的
3. 2 日本における野生動物法の体系
3. 3 主要な個別法の概要と課題
3. 3. 1 種の保存法:絶滅のおそれのある野生動植物の種の保存に関する法律(平 4 法75)
3. 3. 2 外来生物法:特定外来生物による生態系等に係る被害の防止に関する法律(平16 法 78)
3. 3. 3 鳥獣保護管理法:鳥獣の保護及び管理並びに狩猟の適正化に関する法律(平14 法 88)
総論 4. 野生動物管理専門員の育成と配置
4. 1 鳥獣保護法の改正と附帯決議〔赤坂 猛〕
4. 1. 1 1999 年,鳥獣保護法の改正と附帯決議
4. 1. 2 2006 年,鳥獣保護法の改正と附帯決議
4. 1. 3 2014 年,鳥獣保護法の大改正と附帯決議
4. 1. 4 1918 年,狩猟法の改正と希望条件
4. 1. 5 1999 年の「附帯決議」の行方
4. 2 野生動物管理学教育コア・カリキュラム〔鈴木正嗣〕
4. 2. 1 野生動物管理教育モデル・コア・カリキュラムの位置付け
4. 2. 2 コア・カリキュラムを構成する科目ならびに試行の実施
4. 2. 3 リカレント教育との関連性
4. 2. 4 まとめ
4. 3 島根県の野生動物管理専門員等の配置状況〔金森弘樹〕
4. 4 長野県小諸市の野生鳥獣専門員採用の経緯と活動内容〔竹下 毅〕
4. 4. 1 野生鳥獣専門員雇用に至る経緯
4. 4. 2 野生鳥獣専門員の雇用と実施隊の結成
4. 4. 3 実施隊の活動内容
4. 4. 4 実施隊活動の成果
4. 4. 5 実施隊活動による弊害
4. 4. 6 野生鳥獣商品化事業の実施
4. 4. 7 現場における錯誤捕獲の状況報告
4. 4. 8 今後の課題
4. 5 福島県猪苗代町の野生動物管理専門員等の配置状況〔飯田優貴〕
4. 5. 1 専門職員を配置した背景
4. 5. 2 専門職員の雇用と活動の第 1 歩
4. 5. 3 住民と専門職員の連携
4. 5. 4 白津区の鳥獣被害対策の取り組み
4. 5. 5 鳥獣被害対策専門職員配置後の成果
総論 5. 個体群動態の基礎と実際
5. 1 個体群動態の基礎(理論,モデル)〔松田裕之〕
5. 1. 1 密度依存性と環境収容力
5. 1. 2 齢構成モデルとカレンダーとの整合性
5. 1. 3 段階構成モデルと雌雄別モデル
5. 1. 4 内的自然増加率の推定
5. 1. 5 メタ個体群動態
5. 2 大型獣の個体群動態:シカ〔梶 光一〕
5. 2. 1 シカの個体数変動
5. 2. 2 導入個体群:洞爺湖中島
5. 2. 3 再分布した個体群:知床岬
5. 2. 4 定着個体群:音別町
5. 2. 5 定着個体群:足寄町
5. 2. 6 個体群成長パターン
5. 3 大型獣の個体群動態:クマ〔高木 俊〕
5. 3. 1 個体数の現状
5. 3. 2 個体群パラメータ
5. 3. 3 捕獲が個体群に与える影響
5. 3. 4 個体群動態の推定に基づく個体群管理
5. 4 大型獣の個体群動態:イノシシ〔中島啓裕〕
5. 4. 1 イノシシの特徴
5. 4. 2 イノシシの個体群動態と管理
コラム 1 鯨類の管理〔北門利英〕
コラム 2 エゾシカのフィードバック管理〔松田裕之〕
総論 6. 野生動物の疾病〔大沼 学〕―
6. 1 「野生動物の疾病」に関連する専門分野
6. 2 「野生動物の疾病」の具体例
6. 3 「野生動物の疾病」に関するデータ収集
6. 3. 1 単純ランダムサンプリング
6. 3. 2 層化ランダムサンプリング
6. 3. 3 クラスター・サンプリング
6. 3. 4 システマティック・サンプリング
6. 4 「野生動物の疾病」の検出に必要なサンプルサイズ
6. 5 「野生動物の疾病」調査に関連する試料採取方法
6. 5. 1 死亡個体からの試料採取
6. 5. 2 生体からの試料採取
6. 5. 3 試料の輸送方法
6. 6 「野生動物の疾病」管理
総論 7. 栄養生態学―食性・栄養・成長・繁殖
7. 1 個体群動態と栄養生態学 〔横山真弓〕
7. 2 大型獣の食性
7. 2. 1 ニホンジカ・カモシカ等草食獣の食性〔横山真弓〕
7. 2. 2 クマ類の食性〔小池伸介〕
7. 2. 3 イノシシの食性〔横山真弓〕
7. 3 大型獣の成長〔横山真弓〕
7. 4 栄養指標〔横山真弓〕
7. 5 繁殖学の基礎と関連用語〔鈴木正嗣〕
7. 5. 1 繁殖生理学の基礎
7. 5. 2 用語解説
7. 6 大型獣の繁殖特性
7. 6. 1 クマ類の繁殖特性 〔釣賀一二三〕
7. 6. 2 ニホンジカの繁殖特性〔松浦友紀子〕
7. 6. 3 イノシシの繁殖特性 〔横山真弓〕
総論 8. 生息地と行動〔小坂井千夏〕―
8. 1 保全と管理のために重要な生息地,行動にかかわる用語
8. 2 目的に合った時空間スケールや行動・環境データを利用する重要性
8. 3 時空間スケールに応じた生息地と行動の関係評価
8. 3. 1 マクロスケールの分布要因や生息適地解析
8. 3. 2 地域生態系・景観スケールの生息地選択や行動圏,移動パターン解析
8. 3. 3 局所スケールの食物資源選択
8. 3. 4 1日の活動量,活動時間帯
8. 4 環境データと解析ツール
8. 5 鳥獣害対策技術の開発に必要な運動能力,慣れに対する知見
8. 6 これからの時代に必要な行動と生息地の情報
総論 9. 野生動物の分布拡大とその要因〔岡 輝樹・飯島勇人・諸澤崇裕〕―
9. 1 動物の力,人の力
9. 2 全国的に見たニホンジカ,イノシシ,ツキノワグマの分布拡大
9. 3 岩手県五葉山におけるニホンジカの分布拡大と保護管理行政
9. 4 市民科学による分布拡大過程の監視
9. 5 ニホンジカ,イノシシの分布拡大の要因
9. 6 人間社会の変化と動物
9. 7 拡大する分布への対策
9. 8 ツキノワグマの分布拡大
9. 9 大きく変動するクマの有害駆除数
9. 10 クマは増えたのか
9. 11 分布拡大予測
総論 10. 外来野生動物対策の原則と現実〔亘 悠哉〕―
10. 1 外来種対策の進展と課題
10. 2 なぜ外来種対策はうまくいかないのか?
10. 3 外来種対策の原則
10. 3. 1 予防原則
10. 3. 2 根絶 3 原則
10. 4 フェーズ対応型管理の重要性
10. 5 日本の外来野生動物対策の現実
10. 5. 1 現在の外来野生動物問題の発生経緯
10. 5. 2 逸出・野生化経路を制御するために
10. 5. 3 定着した外来野生動物対策の現状と課題
10. 6 外来種対策を前進させるために
総論 11. 獣害対策の原理:補完性原則〔山端直人〕―
11. 1 野生動物による農作物被害の背景
11. 2 野生動物管理の中の獣害対策の位置付け
11. 3 獣害対策の考え方
11. 3. 1 被害が発生する要因
11. 3. 2 「被害現場で見る」獣害の要因
11. 4 獣害対策の要点
11. 4. 1 獣害対策における補完性原則
11. 4. 2 被害対策にかかわる自治体や住民の役割
11. 4. 3 野生動物管理における補完性原則の課題
総論 12. 被害管理
12. 1 自然林と人工林〔藤木大介〕
12. 1. 1 自然林における被害管理
12. 1. 2 人工林における被害管理
12. 2 農業・農村〔山端直人〕
12. 2. 1 効果が出る獣害対策の考え方(獣害対策の 5 か条)
12. 2. 2 イノシシやシカの場合
総論 13. 野生動物の資源利用
13. 1 野生動物の自然資源としての価値と利用〔鈴木正嗣〕
13. 1. 1 「自然資源(naturalresources)」の概念ならびに海外における関連機関の例
13. 1. 2 野生動物の資源的価値と利用形態
13. 2 野生動物の消費的活用〔伊吾田宏正〕
13. 2. 1 消費的活用の分類
13. 2. 2 登録狩猟
13. 2. 3 許可捕獲
13. 2. 4 指定管理鳥獣捕獲等事業
13. 2. 5 捕獲統計
13. 2. 6 食肉利用
13. 2. 7 副産物の利用
13. 2. 8 捕獲の担い手
13. 3 野生動物の非消費的活用〔中川 元〕
13. 3. 1 観光資源としての活用
13. 3. 2 教育資源としての活用
総論 14. 風力発電が鳥類に与える影響〔風間健太郎・浦 達也〕―
14. 1 急増する風力発電
14. 2 風力発電が鳥類に与える影響
14. 2. 1 バードストライク
14. 2. 2 生息地の放棄・移動
14. 2. 3 移動の障壁
14. 3 風力発電による鳥類への影響を減らすために
14. 3. 1 個体群や種の存続確率に寄与する長期・累積的影響の評価
14. 3. 2 ゾーニングの実施やセンシティビティマップの活用
14. 3. 3 事後調査の実施と事前予測における不確実性への対処
各論 1. 個体数推定
1. 1 個体数の調査〔高木 俊〕
1. 1. 1 直接観測に基づく個体数の調査
1. 1. 2 密度指標を用いた相対個体数の把握
1. 1. 3 自動撮影カメラによる調査
1. 2 推定原理(最尤法,ベイズ法,そして野生生物動態推定への応用)〔北門利英〕
1. 2. 1 統計モデルとは
1. 2. 2 統計的推測方法(一般論)
1. 2. 3 様々な適用
1. 3 推定モデル(mark-recapture など)〔山村光司〕
1. 3. 1 はじめに
1. 3. 2 閉鎖個体群モデル(Petersen 法)
1. 3. 3 信頼区間の計算
1. 3. 4 適用例 1:札幌市におけるキタキツネの家族数
1. 3. 5 開放個体群モデル(Jolly-Seber 法)
1. 3. 6 開放個体群モデル(Yamamura 法)
1. 3. 7 適用例 2:Jolly の原データ
1. 3. 8 推定モデルの選択
各論 2. 地域主体の被害防除の具体的手法と合意形成手法〔山端直人〕―
2. 1 はじめに
2. 2 地域主体の獣害対策の実例
2. 2. 1 兵庫県相生市小河集落~集落主体の防御と加害個体捕獲で被害をほぼゼロに~
2. 2. 2 三重県伊賀市下阿波集落~集落柵と ICT捕獲システムを地域で運営する~
2. 2. 3 兵庫県宍粟市皆木集落~集落で箱わなとくくりわな管理.条件不利地でも獣害に立ち向かう~
2. 2. 4 加西市畑集落~集落経営体で被害を防ぐ~
2. 3 獣害につよい集落の成立要因
2. 4 「地域主体の獣害対策」を進めるための合意形成手法
2. 4. 1 ステップ 0 関係機関の協議や共有
2. 4. 2 ステップ 1 役員等との事前面談
2. 4. 3 ステップ 2 事前踏査による課題の把握
2. 4. 4 ステップ 3 アンケート調査や事前の被害地図作成
2. 4. 5 ステップ 4 全体の研修会や座談会
2. 4. 6 ステップ 5 住民による集落の現地点検(集落環境点検)
2. 4. 7 ステップ 6 問題点や課題整理のためのワークショップの対策の提案
2. 4. 8 ステップ 7 被害対策の実施
2. 4. 9 ステップ 8 定期的な巡回・指導
2. 4. 10 ステップ9 成果と残された課題の整理そしてステップ 1 や 2 へ
2. 5 獣害対策が暮らしやすい「社会」を育む~地域政策全般への共通性~
各論 3. アーバン・ワイルドライフ対策
3. 1 全国の市街地出没の概要〔横山真弓〕
3. 1. 1 近年の出没の傾向
3. 1. 2 全国の主な出没要因
3. 1. 3 市街地出没に求められる対応
3. 2 兵庫県神戸市における市街地出没対応の事例〔横山真弓〕
3. 2. 1 神戸市の概要
3. 2. 2 イノシシの出没の歴史
3. 2. 3 市街地出没の体制
3. 2. 4 捕獲数と人身事故の推移
3. 2. 5 河川に定着したイノシシの駆除作戦
3. 2. 6 今後の課題
3. 3 札幌市における市街地対応の事例〔早稲田宏一〕
3. 3. 1 はじめに(出没の歴史,経緯)
3. 3. 2 出没被害状況
3. 3. 3 体制
3. 3. 4 実際の対応
3. 3. 5 ヒグマの生息状況調査と基本計画
3. 3. 6 今後の課題
各論 4. 捕獲技術
4. 1 不動化技術〔淺野 玄〕
4. 1. 1 野生動物の不動化
4. 1. 2 不動化に際しての心構え
4. 1. 3 物理的不動化法
4. 1. 4 化学的不動化法
4. 2 捕獲にかかわるアニマルウェルフェア〔伊吾田宏正〕
4. 2. 1 ストレス
4. 2. 2 安楽殺
4. 2. 3 まとめ
4. 3 銃器による捕獲〔鈴木正嗣・伊吾田宏正〕
4. 3. 1 銃器に関連する法律
4. 3. 2 銃器を用いた捕獲方法
4. 3. 3 シャープシューティングとモバイルカリング
4. 3. 4 夜間銃猟
4. 3. 5 銃器による止めさし
4. 4 わなによる捕獲〔伊吾田宏正・鈴木正嗣〕
4. 4. 1 くくりわな
4. 4. 2 はこわな
4. 4. 3 はこおとし
4. 4. 4 囲いわな
4. 4. 5 ドロップネット
4. 5 錯誤捕獲〔伊吾田宏正〕
4. 5. 1 非対象種への影響
4. 5. 2 従事者等へのリスク
4. 5. 3 対象種の捕獲効率の低下
各論 5. 特定鳥獣保護管理計画の実際
5. 1 特定鳥獣保護管理計画制度について〔横山真弓〕
5. 1. 1 特定鳥獣保護管理計画の概要
5. 1. 2 特定計画の主な内容
5. 2 北海道における保護管理〔宇野裕之〕
5. 2. 1 はじめに
5. 2. 2 北海道の特定計画
5. 2. 3 北海道エゾシカ管理計画
5. 2. 4 特定計画の推進体制
5. 2. 5 エゾシカ管理の課題
5. 3 神奈川県丹沢山地におけるニホンジカの保護管理〔永田幸志〕
5. 3. 1 はじめに
5. 3. 2 丹沢山地におけるシカ問題
5. 3. 3 シカ管理計画と実施体制
5. 3. 4 自然植生回復のための取り組み
5. 3. 5 シカ密度の変化と植生回復状況
5. 3. 6 今後に向けて
5. 4 兵庫県における特定計画の策定状況〔横山真弓〕
5. 4. 1 兵庫県における特定計画の概要と管理の体制
5. 4. 2 シカ管理計画の経緯と概要
5. 4. 3 クマ管理計画の経緯と概要
5. 5 広域管理の事例―シカ―〔奥村忠誠〕
5. 5. 1 広域管理の必要性
5. 5. 2 法的・制度的な位置付け
5. 5. 3 広域管理の取り組み事例
5. 5. 4 広域協議会の進め方
5. 5. 5 課題
5. 6 クマ類の広域管理〔高木 俊〕
5. 6. 1 広域的な保護管理ユニット
5. 6. 2 広域的な保護管理のメリット
5. 6. 3 広域的な保護管理の体制
5. 6. 4 広域的な個体群のモニタリング
コラム 3 地 域 協 働 型 野 生 動 物 管 理 の た め のOODA ループの活用コラム 3 〔武山絵美〕
1. OODA ループとは?
2. OODA ループの運用に必要な環境整備
各論 6. 被害防止計画の策定〔山端直人〕―
6. 1 被害防止計画とその根拠法の概要
6. 2 特措法による主な支援内容
6. 3 鳥獣被害防止総合対策交付金
6. 3. 1 鳥獣被害防止総合支援事業
6. 3. 2 緊急捕獲活動支援事業
6. 3. 3 都道府県活動支援事業および都道府県広域捕獲活動支援事業
6. 4 被害防止計画の概要
6. 5 被害防止計画の策定状況と課題
6. 6 今後の獣害対策に向けての改善
各論 7. ニホンジカ〔梶 光一〕―
7. 1 ニホンジカ:生態的特徴
7. 1. 1 分布
7. 1. 2 分類
7. 1. 3 南北で異なる遺伝的・生態的特徴
7. 1. 4 食性の可塑性
7. 1. 5 繁殖,生存率,個体数成長
7. 1. 6 生活史形質の密度依存的な変化
7. 2 シカの増加に伴う植生への影響
7. 3 個体数管理に求められる要件
7. 3. 1 森林管理の一環としての個体数管理
7. 3. 2 適切な管理ユニットの設定:局所スケールと広域スケール
7. 4 自然保護区の野生動物管理
7. 4. 1 北米の国立公園の野生動物管理
7. 4. 2 ヨーロッパの国立公園の有蹄類管理
7. 4. 3 日本の国立公園のシカ管理
各論 8. ニホンカモシカ〔常田邦彦・三浦貴弘〕―
8. 1 はじめに
8. 2 カモシカの生物学的特徴と保護管理―シカとの対比から
8. 3 カモシカの生息状況の変化,被害と被害対策
8. 3. 1 分布と生息密度,個体数
8. 3. 2 被害推移
8. 4 カモシカの保護管理
8. 4. 1 保護管理の歴史
8. 4. 2 被害防除
8. 4. 3 カモシカ保護地域
8. 5 カモシカ保護管理の課題と将来
8. 5. 1 これまでのカモシカ保護管理と汲み取るべきこと
8. 5. 2 カモシカ保護管理の課題
各論 9. ニホンイノシシ
9. 1 生活史特性〔岸本真弓〕
9. 2 密度推定〔高木 俊・東出大志〕
9. 2. 1 イノシシの密度推定
9. 2. 2 イノシシの密度指標
9. 2. 3 イノシシの個体群動態の推定
9. 3 農業被害と対策〔上田弘則〕
9. 3. 1 イノシシの農作物被害
9. 3. 2 環境管理
9. 3. 3 侵入防止柵
9. 3. 4 加害個体の捕獲
9. 4 イノシシによる市街地出没と人身事故〔横山真弓〕
9. 5 島嶼域におけるイノシシの分布〔栗山武夫〕
9. 5. 1 島嶼での高い生息密度
9. 5. 2 島嶼でのイノシシ被害
9. 5. 3 対策の問題点
9. 5. 4 根絶事例
9. 6 豚熱〔鈴木正嗣〕
9. 6. 1 病原体と病態
9. 6. 2 野生イノシシでの発生ならびに感染拡大の状況
9. 6. 3 野生イノシシにかかわる諸対策
9. 6. 4 アフリカ豚熱
各論 10. ツキノワグマ〔小池伸介〕―
10. 1 ツキノワグマという生き物
10. 1. 1 日本での現状
10. 1. 2 形態と遺伝
10. 1. 3 生態
10. 1. 4 冬眠
10. 1. 5 繁殖生理
10. 2 ツキノワグマとの軋轢
10. 2. 1 第 1 次産業での被害
10. 2. 2 人身被害
10. 2. 3 人間活動域への侵入
10. 2. 4 第 1 次産業における被害の対策
10. 2. 5 森林内での人身被害の対策
10. 2. 6 人間活動域への出没への対応
10. 3 ツキノワグマの管理
10. 3. 1 管理の目的
10. 3. 2 管理の施策
10. 3. 3 個体群のモニタリング
10. 3. 4 錯誤捕獲への対応
10. 4 普及活動
各論 11. ヒグマ〔佐藤喜和〕―
11. 1 生息動向と生活史特性
11. 1. 1 分布と個体数動向
11. 1. 2 食性
11. 1. 3 行動
11. 1. 4 遺伝
11. 1. 5 繁殖
11. 1. 6 死亡
11. 2 被害の実態
11. 2. 1 農作物被害
11. 2. 2 家畜被害
11. 2. 3 人身被害
11. 2. 4 市街地への出没
11. 3 被害に対する対策
11. 3. 1 捕獲数の推移
11. 3. 2 発生地点・原因別被害対策
11. 3. 3 ゾーニング管理
11. 3. 4 被害を減らすための個体数抑制と地域別管理
11. 3. 5 個体数と被害のモニタリング
11. 3. 6 専門人材の配置
11. 4 普及活動
各論 12. ニホンザル
12. 1 管理に関するサルの生態〔森光由樹〕
12. 1. 1 ニホンザルの生態
12. 1. 2 ニホンザルの保護管理の考え方
12. 1. 3 ニホンザルによる被害に対する取り組み
12. 1. 4 外来種と在来種の交雑による遺伝的攪乱
12. 2 ニホンザルの群れ管理と被害対策〔山端直人〕
12. 2. 1 ニホンザルによる被害の特徴
12. 2. 2 被害対策に役立つサルの生態的特徴
12. 2. 3 生態的特徴を踏まえたサル管理のポイント
12. 2. 4 成果をあげたサル管理の実例:被害対策と群れ管理による成果の実例
12. 2. 5 サル管理の今後に向けた課題
各論 13. 中型哺乳類〔塚田英晴〕―
13. 1 キツネ
13. 1. 1 種の特徴
13. 1. 2 保全と管理の現状
13. 2 タヌキ
13. 2. 1 種の特徴
13. 2. 2 保全と管理の現状
13. 3 ニホンアナグマ
13. 3. 1 種の特徴
13. 3. 2 保全と管理の現状
各論 14. 大型鳥類の野生復帰
14. 1 野生復帰の概要〔岡久雄二・永田尚志〕
14. 1. 1 野生復帰とは何か
14. 1. 2 保全的移殖
14. 1. 3 野生復帰の歴史と動向
14. 1. 4 再導入
14. 1. 5 補強
14. 1. 6 野生復帰のリスク
14. 2 トキ〔岡久雄二・永田尚志〕
14. 2. 1 日本産トキの歴史
14. 2. 2 生息域外保全
14. 2. 3 トキ野生復帰
14. 2. 4 生息環境整備
14. 2. 5 社会環境整備
14. 3 コウノトリ〔出口智広〕
14. 3. 1 豊岡盆地における歴史
14. 3. 2 野外絶滅と飼育繁殖
14. 3. 3 野生復帰に向けて
14. 3. 4 野生復帰の着手
14. 3. 5 野生復帰の現状
14. 3. 6 野生復帰の課題
14. 3. 7 野生復帰の意義
14. 4 タンチョウ〔長谷川理〕
14. 4. 1 生息状況の概要
14. 4. 2 繁殖地の分布拡大
14. 4. 3 給餌の課題と対策
14. 4. 4 越冬地の分散
14. 4. 5 その他の課題
各論 15. 海獣類
15. 1 海獣類とは 〔小林万里・服部 薫〕
15. 1. 1 日本に分布する海獣類
15. 1. 2 資源利用
15. 1. 3 漁業被害
15. 1. 4 海獣類を取り巻く法体制
15. 2 アザラシの生息状況,被害発生状況,被害対策〔小林万里〕
15. 2. 1 北海道沿岸に生息するアザラシ類
15. 2. 2 ゴマフアザラシの生息状況
15. 2. 3 ゴマフアザラシによる漁業被害
15. 2. 4 ゴマフアザラシの管理
15. 3 ゼニガタアザラシと特定希少鳥獣管理計画〔小林万里〕
15. 3. 1 ゼニガタアザラシの生態
15. 3. 2 特定希少鳥獣管理計画とは
15. 3. 3 えりも地域における漁業被害状況
15. 3. 4 えりも地域のゼニガタアザラシの特定希少鳥獣管理計画
15. 3. 5 えりも地域のゼニガタアザラシ管理の課題
15. 3. 6 これからのゼニガタアザラシ管理の方向性
15. 4 トドの生息状況,被害発生状況,被害対策〔服部 薫〕
15. 4. 1 トドの生息状況
15. 4. 2 トドによる漁業被害
15. 4. 3 被害対策としての駆除
15. 4. 4 駆除以外の被害対策
15. 4. 5 被害対策および管理における課題
各論 16. 侵略的外来野生動物
16. 1 フイリマングース〔亘 悠哉〕
16. 1. 1 日本における侵入の経緯と要因および定着域
16. 1. 2 生態系および社会・経済へ及ぼすインパクト
16. 1. 3 日本における対策の実施状況
16. 1. 4 対策の技術および戦略
16. 1. 5 対策の成果と課題
16. 2 ノヤギ〔滝口正明〕
16. 2. 1 日本における侵入の経緯と要因および定着域
16. 2. 2 生態系および社会・経済へ及ぼすインパクト
16. 2. 3 日本における対策の実施状況
16. 2. 4 対策の技術および戦略
16. 2. 5 対策の成果と課題
16. 3 ネズミ類〔橋本琢磨〕
16. 3. 1 日本における侵入の経緯と要因および定着域
16. 3. 2 生態系および社会・経済へ及ぼすインパクト
16. 3. 3 日本における対策の実施状況
16. 3. 4 対策の技術および戦略
16. 3. 5 対策の成果と課題
16. 4 タイワンザル〔白井 啓〕
16. 4. 1 日本における侵入の経緯と要因および定着域
16. 4. 2 生態系および社会・経済へ及ぼすインパクト
16. 4. 3 日本における対策の実施状況
16. 4. 4 対策の技術および戦略
16. 4. 5 対策の成果と課題
16. 5 クリハラリス〔安田雅俊〕
16. 5. 1 日本における侵入の経緯と要因および定着域
16. 5. 2 生態系および社会・経済へ及ぼすインパクト
16. 5. 3 日本における対策の実施状況
16. 5. 4 対策の技術および戦略
16. 5. 5 対策の成果と課題
16. 6 アライグマ〔栗山武夫〕
16. 6. 1 日本における侵入の経緯と要因および定着域
16. 6. 2 生態系および社会・経済へ及ぼすインパクト
16. 6. 3 日本における対策の実施状況
16. 6. 4 対策の技術および戦略
16. 6. 5 対策の成果と課題
16. 7 イエネコ〔塩野﨑和美〕
16. 7. 1 日本における侵入の経緯と要因および定着域
16. 7. 2 生態系および社会・経済へ及ぼすインパクト
16. 7. 3 日本における対策の実施状況
16. 7. 4 対策の技術および戦略
16. 7. 5 対策の成果と課題
各論 17. カワウ〔亀田佳代子〕―
17. 1 カワウの特性
17. 1. 1 生活史特性
17. 1. 2 自然界における機能と生態系サービス
17. 2 日本における個体数と分布,人とのかかわりの変遷
17. 2. 1 個体数と分布の変遷
17. 2. 2 在来種カワウと人との歴史的かかわり
17. 3 被害特性
17. 3. 1 採食地における漁業被害とその背景
17. 3. 2 コロニー・集団ねぐらにおける森林被害と生活環境被害,その背景
17. 4 被害対策
17. 4. 1 基本的な考え方
17. 4. 2 対策の空間スケールと体制
17. 4. 3 具体的な対策手法
17. 5 海外におけるウ類の被害と対策
17. 5. 1 ヨーロッパのカワウ亜種
17. 5. 2 北米のミミヒメウ
索 引























