ランニング学事典

ランニング学会(編)/鍋倉 賢治岡田 英孝(編集幹事)

ランニング学会(編)/鍋倉 賢治岡田 英孝(編集幹事)

定価 8,800 円(本体 8,000 円+税)

A5判/384ページ
刊行日:2025年10月01日
ISBN:978-4-254-69052-1 C3575

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内容紹介

ヒトが走り始めた経緯から,スポーツ文化や教育としてのランニング,トレーニングの方法論,走り続けるためのケガとの向き合い方など,多様な視点からランニングを捉え,エビデンスに基づき解説する項目読み切り形式の事典。〔内容〕ランニングとヒトの営み/ランニングの実践/ランニングと基礎科学/ランニングと健康/巻末資料

編集部から

目次

第 I 部 ランニングとヒトの営み
 第 1 章 ランニングの起源と歴史〔編集:伊藤静夫・岡田英孝〕
  1. 1 人はなぜ走るのか〔鍋倉賢治〕
  1. 2 人類進化とランニング〔伊藤静夫〕
  1. 3 ランニングレース(競走)の歴史〔岡田一彦〕
  1. 4 駅伝の誕生と発展〔有吉正博〕
  1. 5 トレーニングの変遷〔山中美和子〕
  1. 6 インターバルトレーニングの発展〔豊岡示朗〕
  1. 7 リディア―ド方式〔橋爪伸也〕
  1. 8 オリンピックマラソン選考概略史〔河野 匡〕
  コラム 1-1 メキシコの走る民〔山内 武〕
  コラム 1-2 1 マイル 4 分の壁に挑戦した医学生ロジャー・バニスター〔山西哲郎〕
  コラム 1-3 記録の壁に挑んだ人類:キプチョゲ〔丸尾祐矢〕
 第 2 章 ランニングと社会・教育(ランニングの社会学)〔編集:伊藤静夫・佐藤善人〕
  2. 1 マラソンブーム〔鍋倉賢治〕
  2. 2 ランニング人口の推移〔伊藤静夫〕
  2. 3 女性のマラソン参加〔加藤 凌〕
  2. 4 市民ランナーは中高年者が強い〔中沢 孝〕
  2. 5 ランニングは社会的スポーツである〔谷口勇一〕
  2. 6 ランニング文化を創る世界の国々〔山西哲郎〕
  2. 7 ランニングデータベース〔丸山智由〕
  2. 8 生涯スポーツとしてのランニング〔山西哲郎〕
  2. 9 アスリート・センタード〔繁田 進〕
  2. 10 ランニングクラブ〔菅谷美沙都〕
  2. 11 ランニングの経済効果〔丸山智由〕
  2. 12 6 メジャーズと都市型マラソンの広がり〔早野忠昭〕
  2. 13 ランニングとメディア〔船原勝英〕
  2. 14 マラソンとお祭り〔谷口勇一〕
  2. 15 ランニングとドーピング〔青野 博〕
  2. 16 子どもの発育発達とランニング〔大坪健太〕
  2. 17 学習指導要領〔小磯 透〕
  コラム 2-1 ランニングを支えるボランティア〔山本悦子〕
  2. 18 体育 ・ 保健体育授業〔小磯 透〕
  2. 19 子どもの体力と学力との関係〔森村和浩〕
  2. 20 学校教育で不人気な持久走・長距離走〔齋藤祐一〕
  2. 21 体育的行事〔佐藤善人〕
  2. 22 体罰・罰走〔齋藤祐一〕
  2. 23 運動部活動〔齋藤祐一〕
  2. 24 大学駅伝〔竹澤健介〕
  2. 25 小学生駅伝・中学駅伝・高校駅伝〔田口智洋〕
  2. 26 嘉納治五郎とランニング〔真田 久〕
  コラム 2-2 皇居ラン〔行場竹彦〕
  コラム 2-3 ランニングステーション〔行場竹彦〕
  コラム 2-4 東京マラソンと ONE TOKYO〔髙田由基〕
第 II 部 ランニングの実践
 第 3 章 ランニングのレース・イベント〔編集:髙田由基・鍋倉賢治〕
  3. 1 公認レースと公認記録〔髙田由基〕
  3. 2 ワールドアスレティックスロードレースラベル〔髙田由基〕
  3. 3 アダプテッドスポーツ〔岩沼聡一朗〕
  3. 4 スペシャルオリンピックス〔岩沼聡一朗〕
  3. 5 クロスカントリーレース〔竹澤健介〕
  3. 6 トレイルランニング〔佐藤光子〕
  3. 7 オリエンテーリングとその展開〔村越 真〕
  3. 8 ファンランイベント〔小林 均〕
  3. 9 トライアスロン〔村上晃史〕
  3. 10 記録を狙うレースとチャンピオンシップレース〔前河洋一〕
  3. 11 3000 m 障害〔櫛部静二〕
  3. 12 ウェーブスタート〔藤牧利昭〕
  3. 13 ランニングイベントとメディカルサポート〔三橋敏武〕
  3. 14 ペース配分とパフォーマンス〔岩山海渡〕
  コラム 3-1 プロギング〔常田英一朗〕
  3. 15 ペース感覚〔古川大晃〕
  3. 16 ペースメーカー〔前河洋一〕
  3. 17 傾斜地の負荷と攻略法〔小川慶図〕
  3. 18 心拍ドリフト〔嶋津 航〕
  3. 19 プレコンディショニング〔髙山史徳〕
  3. 20 真冬のレースと防寒対策〔松本孝朗・伊藤 僚〕
  3. 21 真夏のレースと暑熱対策〔松本孝朗〕
  3. 22 レースにおけるランニングマナー〔藤牧利昭〕
  3. 23 持久係数〔野口純正〕
  コラム 3-2 人車一体の車いすマラソン〔花岡伸和〕
  コラム 3-3 ガイドランナー〔高尾憲司〕
  コラム 3-4 1 億円からの「MGC」〔河野 匡〕
 第 4 章 ランニングのトレーニング・コンディショニング 〔編集:鍋倉賢治・森丘保典〕
  4. 1 トレーニング原理・原則〔森丘保典〕
  4. 2 トレーニング負荷〔榎本靖士〕
  4. 3 トレーニング強度の指標〔門野洋介〕
  4. 4 トレーニング計画〔山本泰明〕
  4. 5 コンディショニング〔池上真悠子〕
  4. 6 FITT の原則〔狩野 豊〕
  4. 7 ポーラライズド・トレーニング〔伊藤静夫〕
  4. 8 LSD〔中村和照〕
  4. 9 マラニック〔最勝寺久和〕
  4. 10 ペース走〔足立哲司〕
  4. 11 インターバルトレーニング〔杉山喜一〕
  4. 12 レペティショントレーニング〔大庭恵一〕
  4. 13 高強度インターバルトレーニング〔中垣浩平〕
  4. 14 タイムトライアル・ペーストライアル〔渋谷俊浩〕
  4. 15 朝練習〔岩山海渡〕
  4. 16 高地トレーニング〔岡﨑和伸〕
  4. 17 ガチユル走〔鍋倉賢治〕
  4. 18 ウェイトトレーニング〔西出仁明〕
  4. 19 プライオメトリクストレーニング〔三本木 温〕
  4. 20 クロストレーニング〔高橋啓悟〕
  4. 21 サーキット・トレーニング〔吉岡利貢〕
  4. 22 スロージョギング〔檜垣靖樹・佐藤紀子〕
  4. 23 動きづくり〔佐伯徹郎〕
  4. 24 呼吸筋トレーニング〔山本正彦〕
  4. 25 ウォーミングアップの効果〔瀧澤一騎〕
  4. 26 クーリングダウンの効果〔瀧澤一騎〕
  コラム 4-1 心拍変動によるトレーニングの管理方法〔三津家貴也〕
  コラム 4-2 ファルトレク〔得居雅人〕
  コラム 4-3 ザトペック現象(効果)とテーパリング〔大﨑 栄〕
 第 5 章 ランニングギア〔編集:鈴木立紀・髙田由基〕
  5. 1 ランニングシューズ〔河原井 司〕
  5. 2 ランニングウォッチ〔樋口幸也〕
  5. 3 ランニング用アプリ〔樋口幸也〕
  5. 4 ウェア〔作田 徹〕
  5. 5 ウェア(小物),バックパック・ポーチ類〔作田 徹〕
  5. 6 暑熱・紫外線対策グッズ,防寒対策グッズ〔作田 徹〕
  コラム 5-1 シューズの正しい履き方〔市川 将〕
第 III 部 ランニングと基礎科学
 第 6 章 ランニングの生理学〔編集:鍋倉賢治・森丘保典〕
  6. 1 3 つのエネルギー供給系〔狩野 豊〕
  6. 2 ランニング時のエネルギー代謝〔八田秀雄〕
  6. 3 エネルギーの節約とフルマラソン〔中村和照〕
  6. 4 乳酸シャトル〔八田秀雄〕
  6. 5 最大酸素摂取量〔山地啓司〕
  6. 6 最大酸素摂取量の評価法〔山地啓司〕
  6. 7 乳酸性代謝閾値〔丹治史弥〕
  6. 8 乳酸性代謝閾値の評価方法〔丹治史弥〕
  6. 9 脂質酸化能力〔豊岡示朗〕
  6. 10 無酸素性エネルギー代謝量〔畑浦秀哉〕
  6. 11 運動後過剰酸素摂取量〔岩山海渡〕
  6. 12 MART〔森丘保典〕
  6. 13 ランニングエコノミー〔丹治史弥〕
  6. 14 ランニングパフォーマンスとクラシックモデル〔青栁 篤〕
  6. 15 筋線維タイプとランニング〔狩野 豊〕
  6. 16 暑熱環境下のランニングパフォーマンス〔藤井直人〕
 第 7 章 ランニングと栄養(水分補給)〔編集:河合美香・岡田英孝〕
  7. 1 エネルギー源とエネルギーの収支バランス〔河合美香〕
  7. 2 筋肉づくりとタンパク質〔河合美香〕
  7. 3 脂質の効果的な摂り方〔岩山海渡〕
  7. 4 糖質の種類と性質〔松生香里〕
  7. 5 カーボローディングの方法とその効果〔豊岡示朗〕
  7. 6 ランニングと骨代謝〔服部聡士〕
  7. 7 食事制限とウエイトコントロール〔松生香里〕
  7. 8 ランニングレース時の水分補給〔伊藤静夫〕
  7. 9 サプリメントの種類と摂取〔河合美香〕
  7. 10 補食と間食の功罪〔髙橋早苗〕
  7. 11 食事の効果(五感への刺激)〔河合美香〕
  コラム 7-1 カフェインとカプサイシン〔北原拓也〕
  コラム 7-2 アルコールの種類と摂取の功罪〔北原拓也〕
 第 8 章 ランニングのバイオメカニクス〔編集:岡田英孝・榎本靖士〕
  8. 1 重心移動の力学的要因〔岡田英孝〕
  8. 2 ランニングサイクルの成り立ち〔横澤俊治〕
  8. 3 ピッチ,ストライドとランニング速度〔門野洋介・菅原 遥〕
  8. 4 ランニングにおける関節運動〔横澤俊治〕
  8. 5 ランニングにおける関節・筋の役割〔岡田英孝〕
  8. 6 ランニングの経済性〔榎本靖士〕
  8. 7 筋収縮の様式〔横澤俊治〕
  8. 8 SSC 運動としてのランニング〔佐伯徹郎〕
  8. 9 支持脚と筋腱の振る舞い〔小田俊明〕
  8. 10 遊脚と慣性モーメント〔岡田英孝〕
  8. 11 走速度と接地様式〔山内 武〕
  8. 12 走路と着地衝撃〔岡本英也〕
  8. 13 ランニング中の腕振り〔榎本靖士〕
  8. 14 ランニング中の体幹姿勢〔谷川 聡〕
  8. 15 足のアーチとプロネーション〔木村健作〕
 第 9 章 ランニングと脳〔編集:鍋倉賢治・井筒紫乃〕
  9. 1 スローランニングの効果〔平賀大一・征矢英昭〕
  9. 2 運動とメンタルヘルス〔岡本正洋・征矢英昭〕
  9. 3 脳グリコーゲン〔松井 崇〕
  9. 4 ランニング依存〔高井和夫〕
  9. 5 ランニング中の思考とパフォーマンス〔高井和夫〕
  9. 6 ともに走る~人間の同期現象~〔松井 崇〕
  9. 7 メンタルトレーニング〔高井和夫〕
  9. 8 セントラルガバナー〔安藤創一〕
  9. 9 セルフペースと固定ペース〔林 容市・本田真澄〕
  9. 10 生きがいとランニング〔山西哲郎〕
  コラム 9-1 瞑想ジョギング〔鍋倉賢治〕
第 IV 部 ランニングと健康
 第 10 章 ランニングと健康管理〔編集:井筒紫乃・鈴木立紀・笠次良爾〕
  10. 1 ランニング障害を引き起こす 3 要因〔笠次良爾〕
  10. 2 ランニングと健康管理〔鈴木立紀〕
  10. 3 女性ランナーにおける相対的エネルギー不足〔能瀬さやか〕
  10. 4 ランニングと免疫〔新藤 愛〕
  10. 5 ランニングと健康寿命〔中垣内真樹〕
  10. 6 オーバートレーニング症候群〔山本宏明〕
  コラム 10-1 日本陸連の女子選手の強化対策〔井筒紫乃〕
  コラム 10-2 厚底シューズの選び方〔笠次良爾〕
 第 11 章 ランニングと外傷・障害〔編集:井筒紫乃・鈴木立紀・笠次良爾〕
  11. 1 足部・足関節の障害〔向井直樹〕
  11. 2 下腿の障害〔向井直樹〕
  11. 3 膝の障害〔松田芳和〕
  11. 4 大腿・股関節の障害〔鳥居 俊〕
  11. 5 頚・腰の障害〔平泉 裕〕
  11. 6 疲労骨折〔鳥居 俊〕
  11. 7 主な整形外科疾患に対する予防と対策〔藤田和也〕
  11. 8 テーピングによる予防と効果〔法貴篤史〕
  11. 9 皮膚障害・皮膚疾患〔北村浩之〕
 第 12 章 ランニングと内科的疾患〔編集:井筒紫乃・鈴木立紀・笠次良爾〕
  12. 1 循環器疾患〔三橋敏武〕
  12. 2 呼吸器疾患〔宮﨑淳一〕
  12. 3 血液系疾患〔宮本由記〕
  12. 4 免疫:運動誘発アナフィラキシー〔佐藤恵里〕
  12. 5 腎・泌尿器科疾患〔佐藤恵里〕
  12. 6 熱中症〔川原 貴〕
  12. 7 運動関連性低ナトリウム血症(EAH)〔伊藤静夫〕
  12. 8 消化器系疾患〔北原拓也〕
  12. 9 代謝・内分泌系疾患〔北原拓也〕
  12. 10 産科・婦人科系疾患〔宮本由記〕
  12. 11 精神科系疾患〔山本宏明〕
  コラム 12-1 ランニングと喫煙〔鈴木立紀〕
  コラム 12-2 ランニングと鎮痛薬〔鈴木立紀〕
巻 末 資 料
 資料 1 マラソンの年齢別最高記録〔野口純正〕
 資料 2 最初と最新の世界記録と日本記録〔野口純正〕
 資料 3 持久係数とその偏差値〔野口純正〕
 資料 4 フルマラソン年代別完走人数の推移〔行場竹彦〕
 資料 5 フルマラソン完走人数と対象大会数の推移〔行場竹彦〕
索 引

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