人間インタラクション計測ハンドブック

産業技術総合研究所 情報・人間工学領域 人間情報インタラクション研究部門(編)

産業技術総合研究所 情報・人間工学領域 人間情報インタラクション研究部門(編)

定価 24,200 円(本体 22,000 円+税)

B5判/576ページ
刊行日:2025年11月01日
ISBN:978-4-254-20184-0 C3050

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内容紹介

2003年刊行『人間計測ハンドブック』の後継本.より現場で活用できるための実践的なハンドブックとして,人間工学的な概念を整理し,それぞれの概念に基づいた設計・評価のために適用可能な人間計測法を解説.〔内容〕人間を測るとは/人間とシステムのインタラクション/実験・観察・調査にあたって考慮すべきこと/人間計測技術

編集部から

目次

1. 人間を測るとは:人間インタラクション計測に際して理解しておくこと
 1.1 外部とインタラクションしている人間[赤松幹之]
  a. 人間活動はインタラクション
  b. 本書の構成
 1.2 人間のインタラクションの捉え方
  a. モノとのインタラクション
  b. 人とのインタラクション
  c. 空間とのインタラクション
  d. コトとのインタラクション
  e. 社会とのインタラクション
  f. 生活インタラクション
 1.3 インタラクションのための人間機能の発揮
 1.4 何のために人間のインタラクションを計測するのか
2. 人間をどう捉えるか
 2.1 人間の活動としてのインタラクション[赤松幹之]
  2.1.1 人間のインタラクションの階層性
  2.1.2 モノとのインタラクション
   a. モノとのインタラクションの特徴
   b. モノとのインタラクションの人間工学的評価
   c. モノとのインタラクションにおける人間機能
   d. モノとのインタラクションに関わる人間状態
  2.1.3 人とのインタラクション
   a. 人とのインタラクションの特徴
   b. 人とのインタラクションの評価
   c. 人とのインタラクションに関わる人間機能
   d. 人とのインタラクションに関わる人間状態
  2.1.4 空間とのインタラクション
   a. 空間とのインタラクションの特徴
   b. 空間とのインタラクションの評価
   c. 空間とのインタラクションに関わる人間機能
   d. 空間とのインタラクションに関わる人間状態
  2.1.5 コトとのインタラクション
   a. コトとのインタラクションの特徴
   b. コトとのインタラクションの評価
   c. コトとのインタラクションに関わる人間機能
   d. コトのインタラクションに関わる人間状態
  2.1.6 社会とのインタラクション
   a. 社会とのインタラクションの特徴
   b. 社会とのインタラクションの評価
   c. 社会とのインタラクションに関わる人間機能
   d. 社会とのインタラクションにおける人間状態
  2.1.7 生活インタラクション
   a. 生活インタラクションの特徴
   b. 生活インタラクションの評価
   c. 生活インタラクションに関わる人間機能
   d. 生活インタラクションに関わる人間状態
 2.2 インタラクションにおける人間側の評価視点
  2.2.1 形態・動態・生理適合性[横井孝志・武本歩未]
   a. 衣服における形態・動態・生理適合性
   b. 生活製品・設備機器における形態・動態・生理適合性
   c. 生活空間における形態・動態・生理適合性
  2.2.2 見やすさ
   a. 空間の見やすさ[氏家弘裕]
   b. 映像 / 画像の見やすさ
   c.3D 画像(映像)の見やすさ
   d. VR 映像の見やすさ
   e. 文章の読みやすさ[岡嶋克典]
   f. 報知光の見やすさ[伊藤納奈]
   g. グレア
  2.2.3 聴きやすさ[佐藤 洋]
   a. 音の要素と役割
   b. 騒音とマスキング
   c. 響きと心地よい音
  2.2.4 操作性[遠藤博史]
   a. 操作動作のわかりやすさ
   b. 操作動作のしやすさ
  2.2.5 わかりやすさ[北島宗雄]
   a. ゴールまでの手順がわかる
   b. 次に何をすべきかがわかる(実行のステージ)
   c. 現在の状態がわかる(評価のステージ)
   d. すべきことが提供されている(アフォーダンス,シグニファイア)
   e. 探せば見つかる(「探査学習の理論」による操作発見行動のモデル化)
   f. 間違えたことがわかる
   g. 状況に合わせて何をすべきかがわかる
  2.2.6 ヒューマンエラーと事故[鳥居塚 崇]
   a. ヒューマンエラーの背後要因を捉える枠組み
   b. 人間のさまざまな特性を考える
   c. 「人間」を考えることの意義
   d. 事故防止から安全状態の維持へ
   e. 安全マネジメントに関する新しい取り組み
  2.2.7 システムへの過信・依存[伊藤 誠]
   a. システム知識
   b. システムへの心的態度
   c. システムへの行動的態度
   d. システムとのユーザのインタラクション
   e. システム使用時の行動
  2.2.8 システムユーザビリティ [山岡俊樹]
   a. ユーザビリティの定義
   b. ユーザビリティの構成要素
   c. ユーザビリティ設計方法
   d. ユーザビリティ評価方法
  2.2.9 ユーザエクスペリエンス [吉武良治]
   a. UX とユーザビリティ
   b. UX とは(UX の特徴)
   c. UX デザインと人間中心デザイン
   d. UX の手法と UX の評価
  2.2.10 カスタマーエクスペリエンス[竹中 毅]
   a. 顧客満足の概念と計測方法
   b. さまざまな顧客満足の計測方法
   c. CX やカスタマーデライトの計測方法
  2.2.11 疲 労[岩木 直]
   a. 疲労の定義
   b. 身体的疲労と精神的疲労
   c. 主観的疲労感の評価方法
   d. 疲労の行動的指標
   e. 疲労の知覚・認知的指標
   f. 疲労の生化学・免疫学的指標
  2.2.12 覚醒,睡眠[甲斐田幸佐]
   a. 覚醒水準
   b. 断 眠
   c. 睡 眠
  2.2.13 メンタルワークロード [佐藤稔久]
   a. 状態変化としてのメンタルワークロード
   b. タスクディマンドとリソース投入によるメンタルワークロード
  2.2.14 空間の快適感,居心地,アメニティ[佐藤 洋]
   a. ヒトの感覚と快適性
   b. 快適性のデザイン
   c. 快適性と IEQ
  2.2.15 温熱快適性[森 郁惠]
   a. 温熱環境
   b. 人体側要素
   c. 温熱指標
  2.2.16 振動,動揺,乗り心地[平尾章成]
   a. 振動による不快感
   b. 乗り心地
   c. 動揺病
  2.2.17 メンタルストレス[木村健太]
   a. メンタルストレスの定義
   b. ストレッサ
   c. ストレス反応の全体像
   d. ストレス反応の時間的変化
   e. ストレスコーピング
   f. ストレスレジリエンス
   g. ソーシャルサポート
   h. 職業性ストレス
   i. ユーストレス
   j. メンタルストレスの質問紙を用いた測定法
   k. メンタルストレスの生理学的指標を用いた測定法
  2.2.18 健康・体調変化[安藤貴史・中山侑泉]
   a. 健康とは
   b. 「健康」の測り方
   c. 医学的な視点から考える体調とその評価
   d. 健康・体調情報の取得,使用に際し必要な配慮
   e. わが国の健康に関わる施策例
   f. 健康経営
  2.2.19 ADL[伊藤納奈]
   a. ADL とは
   b. ADL の目的
   c. ADL の歴史
   d. 主な ADL 評価法
  2.2.20 生活機能と環境因子のインタラクション[井上剛伸]
   a. 人が生活するということ
   b. 生活機能
   c. 背景因子
   d. 活動・参加と環境因子の評価
   e. ICF での評価と他の評価スケールとの関係
   f. 生活機能を用いた支援機器評価の事例
   g. 生活機能と人間インタラクション
  2.2.21 生活の質(QoL)[佐藤 洋]
   a. QoL とは
   b. QoL の評価方法
   c. 計測と尺度について
  2.2.22 well-being[上出寛子]
   a. 主観的 well-being
   b. Eudaimonic well-being
   c. Hedonic well-being
  2.2.23 楽しさ[木村元洋]
   a. 楽しさとフロー
   b. フローとはどういう状態か
   c. フローが生じる基本条件は何か
   d. フローが生じやすい状況・環境としての「遊び」
   e. フローと well-being
  2.2.24 エージェンシー感,主体感[佐藤 德]
   a. エージェンシー感の指標
   b. エージェンシー感の成立要因
  2.2.25 リアリティ(臨場感)[渡邊 洋・寺本 渉]
   a. 立体感
   b. 空間知覚
   c. 姿勢制御
   d. インタラクション
  2.2.26 質 感[岡本正吾・永井岳大]
   a. 質感とは何か
   b. 視覚情報を手がかりとした質感
   c. 触覚的情報を手がかりとした質感
  2.2.27 感 性[平尾章成]
   a. 感 性
   b. 感性工学
  2.2.28 ヒューマンオーギュメンテーション,エンパワーメント[持丸正明]
   a. 人間機能の補綴,増強
   b. 人間機能の遠隔化,仮想化
   c. ヒューマンオーギュメンテーションの要素技術
  2.2.29 景観,眺望[青木宏文]
   a. 静的な指標
   b. 動的な指標
  2.2.30 従業員エンゲージメント[竹中 毅]
   a. 従業員エンゲージメントの概念
   b. 従業員エンゲージメントの測定方法
 2.3 インタラクションに関わる人間状態
  2.3.1 注意リソース[木村元洋]
   a. 注意リソース
   b. リソース・マネジメント
   c. 注意リソースの代表的な評価法
  2.3.2 タスクディマンド,ケイパビリティ,パフォーマンス
   a. タスクディマンド,ケイパビリティ,およびパフォーマンス
   b. リソース・マネジメントとディマンド・コントロール
   c. タスク・ディマンドの代表的な評価法
  2.3.3 エフォート
   a. エフォート
   b. エフォートの代表的な理論
   c. エフォートの代表的な評価方法
  2.3.4 感情,動機づけ[木村健太]
   a. 感情の定義
   b. 基本感情説
   c. 次元説
   d. 感情を研究する方法
   e. 感情の質問紙を用いた測定法
   f. 感情の行動的指標を用いた測定法
   g. 感情の生理学的指標を用いた測定法
   h. 感情の評価において留意すべき点
   i. 動機づけ
  2.3.5 パーソナリティ[高野慶輔]
   a. パーソナリティの測定に関わる代表的な方法
   b. 代表的な質問紙尺度
   c. 測定時に留意すべき諸要因
 2.4 インタラクションに関わる人間機能
  2.4.1 身体運動,身体活動[横井孝志]
   a. 身体の寸法,形状,姿勢
   b. 身体の動きと動作
   c. 歩行と走行
   d. 作業条件や作業環境と身体生理反応
  2.4.2 身体の柔らかさ[近井 学]
   a. 柔らかさとは
   b. 柔らかさが与える影響
   c. 柔らかさに関連する研究事例
   d. 人間計測時の注意点
  2.4.3 会 話[黒嶋智美]
   a. 会話分析とは
   b. 会話分析で何がわかるか
  2.4.4 非言語的コミュニケーション[大森慈子]
   a. 表 情
   b. 視 線
   c. 身体動作
   d. 対人距離
   e. 服装と化粧
  2.4.5 認知地図[岩木 直]
   a. ランドマーク
   b. 認知地図の形成
   c. 認知地図の性質
   d. 認知地図の歪み
   e. 認知地図の利用
   f. 認知地図の神経基盤
  2.4.6 視覚認知
   a. 眼球運動と視覚認知[斎田真也]
   b. 調節機能[氏家弘裕]
   c. 時空間特性
   d. 明暗順応
   e. 色 覚
   f. 運動知覚
   g. 奥行き知覚
  2.4.7 聴 覚[佐藤 洋]
   a. ラウドネス
   b. 聴覚フィルタ
   c. 音の高さ
   d. 音 色
   e. 音源方向の知覚
   f. 音声の知覚と時間窓
   g. カクテルパーティー効果
  2.4.8 触 覚[近井 学]
   a. 触覚とは
   b. 皮膚の構造:触覚の生理学的機序
   c. 触覚を計測する意義
   d. 触覚の知覚方法
   e. 能動的触知覚
   f. 能動的触知覚による物体認識
   g. 触覚の福祉的利用
   h. 実験を行ううえでの注意点
   i. 触覚の産業応用
  2.4.9 長期記憶,知識,学習 [豊田弘司]
   a. 作業(作動)記憶
   b. 長期記憶
   c. 記銘,保持,想起
   d. 回想記憶と展望記憶
   e. 顕在記憶と潜在記憶
  2.4.10 作業記憶,実行機能[坪見博之]
   a. 作業記憶
   b. 実行機能
  2.4.11 注意機能[武田裕司]
   a. ボトムアップ型注意とトップダウン型注意
   b. 空間的注意
   c. 空間以外への注意
   d. 抑制機能
   e. 分割的注意
   f. 持続的注意
   g. 注意の捕捉・ディストラクション
   h. 見落とし
  2.4.12 刺激反応適合性[長谷川国大]
   a. 空間的刺激反応適合性
   b. サイモン効果
  2.4.13 思考,判断[八木善彦]
   a. システム 1 とシステム 2
   b. ヒューリスティクスとバイアス
   c. 刺激の評価過程
   d. 期待効用理論とプロスペクト理論
  2.4.14 メンタルモデル[北島宗雄]
   a. メンタルモデル
   b. メンタルモデルの形成
   c. メンタルモデルの役割
   d. メンタルモデルの利用
  2.4.15 人の情報処理モデル[佐藤稔久]
   a. 情報処理プロセスモデル(認知,判断,操作)
   b. ラスムッセンの SRK モデル
   c. ミションの 3 階層モデル
   d. エンズリーの Situation Awareness モデル
  2.4.16 感覚運動タスク[遠藤博史]
   a. ポインティングタスク
   b. トラッキングタスク
   c. リーチング
  2.4.17 自己運動知覚[棚橋重仁]
   a. 半規管
   b. 耳石器
   c. 視覚誘導性自己運動感覚
  2.4.18 咀嚼,嚥下[遠藤博史]
   a. 摂食嚥下モデル
   b. 咀 嚼
   c. 嚥 下
   d. オーラルフレイル
  2.4.19 対人認知,対人感情[有光興記]
   a. 印象形成
   b. ステレオタイプ
   c. 対人魅力
   d. 原因帰属と対人感情
   e. 共感性と心の理論
   f. 利他性と道徳性
   g. 社会的比較過程と対人感情
   h. 基本的欲求と安心感,愛情
   i. 愛着と愛着障害
  2.4.20 ライフスタイル[竹中 毅]
   a. パーソナリティとライフスタイル
   b. マーケティング分野におけるライフスタイルへの関心
   c. ライフスタイルに着目したサービス工学研究
   d. ライフスタイル研究の限界と課題
  2.4.21 行動変容[安藤貴史]
   a. 行動変容の理解に必要な代表的理論
   b. 行動変容と学習理論
   c. 行動変容ステージモデル
   d. 集団レベルの理論の例:ソーシャルマーケティング
   e. 集団レベルの理論の例:ナッジ
   f. 行動変容の評価
   g. 行動変容の評価に必要な研究・分析デザイン
  2.4.22 説得による行動・態度の変容[木村堅一]
   a. 態度変容
   b. 説 得
   c. 説得のダイナミクス
 2.5 人間機能の年齢による違い
  2.5.1 体形・姿勢の加齢変化[河内まき子]
  2.5.2 運動機能の加齢変化[浅原亮太]
   a. 加齢に伴う変化
   b. 高齢者に適した運動機能の評価法
  2.5.3 感覚機能の加齢変化
   a. 視覚機能の加齢変化[篠森敬三]
   b. 聴覚の加齢変化[佐藤 洋]
   c. 触覚の加齢変化[近井 学]
  2.5.4 認知機能の加齢変化[熊田孝恒]
   a. 認知機能の加齢変化とは
   b. 認知機能低下の原因:脳の加齢変化
   c. 認知機能の加齢変化の特徴
   d. 代表的な認知機能の加齢変化の特徴
   e. 日常生活におけるインタラクションと認知機能の加齢変化
  2.5.5 年齢による人間機能の変化の評価[西田佳史]
   a. 人間機能の年齢による変化
   b. 幼児や高齢者の機能の評価法
   c. 人間機能の変化を捉える計測手法
   d. 年齢に配慮することで多様な機能に対応できる社会に向けた課題
  2.5.6 感覚機能の発達[坂田陽子]
   a. 視覚の発達
   b. 聴覚の発達
   c. 触覚の発達
   d. 嗅覚の発達
   e. 味覚の発達
  2.5.7 認知機能の発達[日比優子]
   a. 注意機能の発達
   b. 短期記憶・長期記憶(顕在記憶と潜在記憶)の発達
   c. 作業記憶を含む実行機能の発達
3. 実験・観察・調査にあたって考慮すべきこと
 3.1 実験・計測方法
  3.1.1 実験室実験[武田裕司]
  3.1.2 乳児を対象とした実験室実験[坂田陽子]
  3.1.3 オンライン実験[武田裕司]
  3.1.4 シミュレータ実験
  3.1.5 フィールド実験
  3.1.6 観察研究
 3.2 心理尺度作成[一言英文]
  3.2.1 質問紙
  3.2.2 信頼性と妥当性
  3.2.3 心理的尺度の数値化:SD 法
  3.2.4 心理的尺度の数値化:VAS
  3.2.5 心理的尺度の数値化:一対比較法
 3.3 実験・調査の注意点[長谷川国大]
  3.3.1 実験・調査のデザイン
  3.3.2 研究現場における注意事項
  3.3.3 疑わしき研究実践
  3.3.4 新しいオープンな研究実践
 3.4 実験データの分析・解釈[井関龍太]
  3.4.1 データの分布
   a. 尺度水準
   b. 分布の検討
   c. ばらつきの考慮
  3.4.2 帰無仮説検定
   a. 因果と交絡
   b. 実験操作の厳密性
   c. 検定の論理
   d. 多重比較
   e. 実験計画と交互作用
   f. 効果量とサンプルサイズ
   g. ノンパラメトリック検定
  3.4.3 モデリング
   a. 回帰分析
   b. パス解析
   c. 混合効果モデル
 3.5 人を対象とする研究倫理[石橋基範]
  3.5.1 人を対象とする研究倫理の歴史と現状
  3.5.2 インフォームド・コンセント
  3.5.3 個人情報の保護
  3.5.4 研究倫理審査
4. 人 間 計 測 技 術
 4.1 形態・動態の計測[平尾章成]
  4.1.1 かたちと姿勢の計測
   a. 人体寸法計測
   b. 体表面形状計測: 2 次元輪郭形状
   c. 体表面形状計測: 3 次元表面形状
   d. 生体内組織形状計測
   e. 姿勢計測
  4.1.2 身体の動きの計測
   a. 運動計測,モーションキャプチャ
   b. 関節角度計測
   c. 歩行分析
   d. 重心動揺
  4.1.3 身体の接触状態・内部負荷の計測
   a. 表面接触圧分布
   b. 生体内負荷の計測・推定
 4.2 生体信号の計測
  4.2.1 筋活動計測[岩木 直]
   a. 筋電図(EMG)
   b. 筋音図(MMG)
   c. 筋の硬さ
  4.2.2 脳活動計測
   a. 脳波(EEG)
   b. 脳磁場(MEG)
   c. 機能的 MRI(fMRI)
   d. 機能的近赤外分光法(fNIRS)
  4.2.3 眼球運動計測[斎田真也]
   a. 眼球運動の種類
   b. 眼球運動計測装置
  4.2.4 循環機能計測[石井 圭]
   a. 循環システムを構成する 2 つの構造
   b. 血液循環の仕組み
   c. 血液循環の調節
   d. 行動・状況に応じた循環システムの制御
   e. 血液循環の構造評価
   f. 血液循環の状態評価
   g. 血液循環の調節機構評価
  4.2.5 呼吸機能計測[安藤貴史]
   a. 換気機能測定
   b. ガス交換機能測定
   c. 呼気ガスによるエネルギー代謝測定
   d. 感染症への対応
  4.2.6 皮膚電気活動[松田いづみ]
   a. 計測対象
   b. 測り方とその原理
   c. 計測データに変動を与える要因
   d. 計測精度を上げるための注意事項
   e. 得られるデータと解析法
   f. 計測・適用上の注意事項
   g. 適用できる対象
  4.2.7 身体温度計測[森 郁惠]
   a. 深部体温
   b. 皮膚温
   c. 体温に関わるその他の生理量
   d. 体温変動の要因
  4.2.8 生化学計測[井澤修平]
   a. 生化学的指標の種類
   b. コルチゾールとストレス
   c. 唾液の採取方法
   d. コルチゾールの測定
   e. 研究手続き上の留意点
   f. データ解釈の注意点
 4.3 感覚知覚・認知・表出の計測
  4.3.1 感覚知覚機能の計測:視覚[氏家弘裕]
   a. 視覚モダリティに特徴的な計測法
   b. 乳幼児を対象とした視覚機能計測法
   c. 視覚による生体影響の計測法
  4.3.2 感覚知覚機能の計測:聴覚[佐藤 洋]
   a. 可聴音域
   b. 聴覚閾値
   c. ラウドネス
   d. 聴覚フィルタ
   e. 音声の知覚プロセス
   f. 音源方向の知覚
   g. カクテルパーティー効果
  4.3.3 感覚知覚機能の計測:味嗅覚[小早川 達]
   a. 強度評定
   b. 順 応
   c. 刺激呈示方法
   d. 実験参加者の健常性の確認
   e. 評価項目
   f. 特殊な味覚・嗅覚の呈示方法
  4.3.4 感覚知覚機能の計測:触覚[井野秀一]
   a. 計測対象
   b. 測り方とその原理
   c. 計測データに変動を与える可能性のある要因と注意すべきこと
   d. 得られるデータのタイプとそのデータの性質に合った適切な解析法
   e. 計測上および適用上の注意事項(計測に伴うリスクなどを含む)
   f. 計測技術を適用できる対象項目
  4.3.5 感覚知覚機能の計測:温熱[森 郁惠]
   a. 温冷感
   b. 熱的快適感
   c. 熱的受容度
   d. その他の温熱感覚
  4.3.6 感覚知覚機能の計測:振動[平尾章成]
   a. 乗り心地
   b. 全身振動
   c. 動揺病
  4.3.7 認知機能の計測:注意 [武田裕司]
   a. 視覚探索課題
   b. 先行手がかり課題
   c. フランカ課題,全体-局所課題
   d. 有効視野課題
   e. 短時間呈示課題
   f. 変化検出課題
   g. ヴィジランス課題
  4.3.8 認知機能の計測:作業記憶と実行機能[木原 健]
   a. 作業記憶と実行機能の計測課題
   b. 数唱課題
   c. n-back 課題
   d. タスクスイッチング課題
   e. ストップシグナル課題
  4.3.9 認知機能の計測:時間知覚[小野史典]
   a. 時間知覚の測定方法
   b. 時間知覚に与える要因
  4.3.10 認知機能の計測:エージェンシー感[吉江路子]
   a. インテンショナル・バインディングを利用した計測方法
   b. 行為のシフトの計測・算出方法
   c. 結果のシフトの計測・算出方法
   d. エージェンシー感の評価
  4.3.11 認知機能の計測:記憶[豊田弘司]
   a. 再生法
   b. 再認法
   c. プライミング法
  4.3.12 認知機能の計測:高齢者の認知機能[熊田孝恒]
   a. 高齢者のスクリーニングとしての計測
   b. 個別の認知機能の測定
  4.3.13 認知機能の計測:状況認識[長谷川国大]
   a. フリーズ・プローブ法
   b. リアルタイム・プローブ法
   c. 質問調査法
   d. その他の方法
  4.3.14 インタビューを用いた思考・認知行動計測[三浦貴大]
   a. インタビューの形態
   b. 質問の方法
   c. 調査者の聴き方
   d. フォーカスグループインタビュー
   e. インタビュー結果の分析
  4.3.15 分析的手法によるデザイン評価[北島宗雄]
   a. 分析的手法によるユーザビリティ測定
   b. GOMS モデルに基づいた分析手法
   c. 認知ウォークスルーによる分析
  4.3.16 オノマトペを用いた評定[近井 学]
   a. オノマトペ
   b. 活用事例
   c. 活用する意義
   d. 人間計測に活用する際の注意点
   e. 計測技術を適用できる対象項目
   f. 得られるデータのタイプとそのデータの性質に合った適切な解析法
  4.3.17 表情計測[梅村浩之]
   a. 表情の分類・符号化
   b. 表情の測定
   c. 表情認識の応用可能性とこれから
   d. 今後の展望
  4.3.18 発声の計測[佐藤 洋]
   a. 声の音圧レベル
   b. 声の指向性
   c. 空間内での声の伝搬
   d. 音声の質的評価
   e. 音声による感情評価
  4.3.19 官能評価[小早川達・早川文代]
   a. 定 義
   b. パネルの種類
   c. 官能評価の種類
   d. 分析型と嗜好型の相補性
   e. 評価環境の整備
   f. 試 料
   g. 評価項目と尺度
 4.4 行動の計測
  4.4.1 空間移動行動の計測[阪野貴彦]
   a. GNSS
   b. SLAM
   c. IMU
  4.4.2 フィールドでの人間計測[赤松幹之]
   a. フィールドでの人間計測の必要性
   b. フィールドでの人間計測の難しさ
   c. フィールドでの人間計測の方法
   d. フィールドでの行動計測の注意点
   e. フィールド計測の分析時の注意
   f. シミュレータ環境下でのフィールド計測
   g. CG を用いた可視化によるフィールドでの行動の分析
  4.4.3 経験サンプリング法[高野慶輔]
   a. デザイン
   b. センサとの連携
   c. 倫理的問題
   d. 統計分析
   e. ESM・EMA の応用,EMI・JITAI
  4.4.4 会話分析のやり方[黒嶋智美]
   a. 分析例
   b. 会話分析研究の手順
   c. 会話分析の難しさ
  4.4.5 生活行動の計測[佐藤 洋]
   a. 生活行動計測の形態
   b. 生活行動計測のデザイン
  4.4.6 サービスデザインと計測[赤坂文弥]
   a. サービスデザインとは
   b. サービスデザインのプロセス
   c. デザインと計測の円環
   d. サービス現場における調査・計測の方法
   e. ユーザやタッチポイントの把握
  4.4.7 事象関連電位の活用方法[木村元洋]
   a. 生体信号をイベントとして利用する方法
   b. イベントとなる刺激を外部から与える方法
 4.5 タスクパフォーマンスの計測
  4.5.1 反応時間[赤松幹之]
   a. 反応時間の定義
   b. 単純反応タスクと選択反応タスク
   c. 反応時間に影響を与える要因
   d. 速さと正確さのトレードオフ
   e. 反応時間の統計処理
  4.5.2 ポインティング操作時間[遠藤博史]
   a. ターゲットポインティング
   b. フィッツの法則
   c. ヒックの法則
  4.5.3 トラッキング作業
  4.5.4 二重課題法[佐藤稔久]
   a. 計測の概念
   b. タスクの種類
   c. 計測精度を上げるために計測時に注意すること
   d. 二重課題法のトレーニングへの適用
  4.5.5 視覚的ディマンド・視覚的ディストラクションの計測
   a. 視界遮断法の計測の概念
   b. 視界遮断の方法
   c. 視覚的ディマンド・視覚的ディストラクションの評価対象
 4.6 社会的関係の計測[小島一浩]
  4.6.1 社会ネットワーク分析
   a. 計測対象
   b. 測り方とその原理
   c. コミュニティ
索 引

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