医学統計学シリーズ 1 統計学のセンス ―デザインする視点・データを見る目―

丹後 俊郎(著)

丹後 俊郎(著)

定価 3,520 円(本体 3,200 円+税)

A5判/152ページ
刊行日:1998年10月20日
ISBN:978-4-254-12751-5 C3341

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内容紹介

データを見る目を磨き,センスある研究を遂行するために必要不可欠な統計学の素養とは何かを説く。〔内容〕統計学的推測の意味/研究デザイン/統計解析以前のデータを見る目/平均値の比較/頻度の比較/イベント発生までの時間の比較

編集部から

シリーズ「刊行のことば」  (書籍の「そで」に掲載されています)
 統計学はみかけの変動を示すデータの中に埋没している本当の姿を把握するための重要な科学の一分野であり, その考え方は現実に直面しているさまざまな課題を解決するために必要な科学的思考である. ここ20年の間に, 実際の問題解決をめざしたさまざまな新しい統計手法がコンピュータの進歩・普及とともに急速に進歩してきている.
 本シリーズは基礎, 臨床, 公衆衛生から社会医学までの医学関連領域で必要とされる統計学的な考え方, 統計手法を豊富な実例とともにわかりやすく解説した「信頼できかつ役に立つ」書物を提供することを目指している. しかし, 「わかりやすく書いた」つもりの本が読者に「わかりやすい」と判断されるかどうかは別の問題である. 読者の嗜好もいろいろであり, 知識レベルもいろいろである.
 一般に, 日本人の書いた教科書, テキストは正確に書こうという意識が強すぎるのか, はたまたユーモアに欠けるのか, 欧米の類書に比して面白味がなくかつ読みにくいという評判をよく聞く. 統計学も例外ではない. 確率論から始まって, 単回帰分析の初歩くらいまでをカバーしたほとんど同じ内容の, 数式中心の単調な教科書のなんと多いことか. 専門書といえども所詮「読み物」であり, 小説, 随筆のような迫力と面白さがある方がいいに決まっている. それでいて内容は学問の進歩を充分に反映した新鮮で信頼できる専門書・実用書である. 当然そこには著者の個性が強く光っていて, 読みこなしていくうちに知らず知らず「はまって」いくのである. 本シリーズはそのような読み物を提供したい.(丹後俊郎)

医学統計学シリーズ・ラインナップ (2015年11月現在、既刊10点 各A5判上製)
統計学のセンス―デザインする視点・データを見る目― 丹後俊郎 著
統計モデル入門 丹後俊郎 著
Cox比例ハザードモデル 中村剛 著
メタ・アナリシス入門 ―エビデンスの統合をめざす統計手法― 丹後俊郎 著
無作為化比較試験―デザインと統計解析― 丹後俊郎 著
医薬開発のための 臨床試験の計画と解析 上坂浩之 著
空間疫学への招待―疾病地図と疾病集積性を中心として― 丹後俊郎・横山徹爾・髙橋邦彦 著
統計解析の英語表現 ―学会発表,論文作成へ向けて― 丹後俊郎・Taeko Becque 著
ベイジアン統計解析の実際 ―WinBUGSを利用して― 丹後俊郎・Taeko Becque 著
経時的繰り返し測定デザイン―治療効果を評価する混合効果モデルとその周辺― 丹後俊郎 著

目次

1. 統計学的推測の意味――無作為化の重要性
 1.1 母平均の推定とその信頼区間
 1.2 Studentのt検定
 1.3 Wilcoxonの順位和検定
 1.4 標本の大きさ・例数
2. 研究デザイン――無作為割り付けの重要性
 2.1 動物実験
 2.2 臨床研究
 2.3 臨床試験――無作為割り付けは必須?
 2.4 病歴記録のデータは怖い
 2.5 再び臨床試験について
 2.6 リスク評価の疫学研究
 2.7 代表的なプロトコールの例
 2.8 研究チームに医学統計学者は必須
3. 統計解析以前のデータを見る目
 3.1 計量データのまとめ方
 3.2 2値データのまとめ方
 3.3 Statistical Analysis Section
4. 平均値の比較
 4.1 2群だけの比較
 4.2 3種類以上の群間比較
 4.3 多重比較法?
 4.4 見かけは一元配置,実は処理因子が2種類の二元配置
 4.5 薬剤濃度を3濃度以上に変えた実験
 4.6 調査データの3群以上への分類・比較
 4.7 経時的繰り返し測定データの解析
5. 頻度の比較
 5.1 2群だけの割合の単純比較
 5.2 順序カテゴリーの分類データの2群の単純比較
 5.3 3群以上の単純比較
 5.4 3種類以上の薬剤濃度,曝露量等の効果・リスクの評価
 5.5 一致性と再現性
6. イベント発生までの時間の比較
 6.1 打ち切りデータ
 6.2 リスク減少率
 6.3 競合リスク
7. 付録
 7.1 臨床研究での無作為割り付けの方法
 7.2 交絡因子の調整とは?
 7.3 臨床的同等性の検証とは?
 7.4 メタ・アナリシスとは?
 7.5 データを併合するとは?
 7.6 統計手法の引用文献
8. 索 引

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