日本語ライブラリー 辞書の成り立ち

沖森 卓也木村 義之(編著)

沖森 卓也木村 義之(編著)

定価 3,190 円(本体 2,900 円+税)

A5判/184ページ
刊行日:2021年11月01日
ISBN:978-4-254-51619-7 C3381

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内容紹介

日本語の辞書,特に国語辞典と漢和辞典を例にし,辞書に関するさまざまな疑問点を平易に解説。〔内容〕国語辞典(見出し/語の構成要素/歴史的仮名遣い他)/漢和辞典(見出し/音と訓/字形他)/辞書の歴史と分類/日本の辞書

編集部から

 本書は,日本語の辞書に注目し,それがどのような情報を含み,どのように構成されているのか,単語や漢字の説明のしかたには辞書ごとにどのような特徴があるのかなど,一冊の辞書が成り立つための要素・構造・方針,といった観点から解説しています.また,日本語に漢字が移入された昔から,21世紀の今日に至るまで,時代ごとにどのように辞書が発達し,日本語の歴史を知るための資料として位置づけられてきたのか,国語辞典や漢和辞典という代表的な辞書とは異なる特殊辞書にはどのようなものがあるのかなど,辞書の歴史的位置づけについて概観しています.(中略)
 本書を一読した後に,ご自身で実際に様々な辞書を手にとり,日本語の文字・意味・語法・アクセントなどの情報がどのように記述されているかを具体的に確かめながら,日本語を今まで以上に広く深く考えるきっかけとなることを念じています.(本書「序」より)

目次

1. 国語辞典の見出し[佐藤 宏]
 1.1 見出し語
 1.2 見出しの配列
 1.3 見出しの示し方
2. 国語辞典の語の構成要素[山下喜代]
 2.1 語構成
 2.2 活用語
3. 国語辞典と歴史的仮名遣い[橋村勝明]
 3.1 歴史的仮名遣い
 3.2 字音仮名遣い
4. 国語辞典とアクセント[木村義之]
 4.1 共通語アクセントと辞書
 4.2 アクセントの示し方
5. 国語辞典の語の表記[中川秀太]
 5.1 漢字表記
 5.2 仮名遣い
 5.3 送り仮名
 5.4 異字同訓
 5.5 仮名書き
 5.6 外来語の表記
6. 国語辞典における品詞と活用[山下喜代]
 6.1 品 詞
 6.2 活 用
7. 国語辞典と語義の解説[木村義之]
 7.1 語義の示し方
 7.2 専門的な使用分野
 7.3 語の由来
 7.4 解説の用語と表示
8. 国語辞典の用例と出典[木村 一] 
 8.1 用 例
 8.2 出 典
9. 国語辞典のそのほかの情報[木村 一] 
 9.1 漢字見出し
 9.2 付加情報
10. 漢和辞典の見出し[鈴木功眞]
 10.1 見出しの字(親字)
 10.2 親字の配列
 10.3 漢字コード
11. 漢和辞典の音と訓[橋村勝明]
 11.1 音
 11.2 訓
12. 漢和辞典と字形[橋村勝明]
 12.1 見出しの字形
 12.2 さまざまな字形
13. 漢字の成り立ち(字源)[山本真吾]
 13.1 六 書
 13.2 字源の解説
 13.3 同じ系統の漢字
14. 漢和辞典の字義の記述[山本真吾]
 14.1 字義解説
 14.2 用例と出典
 14.3 漢文訓読の語法
15. 漢和辞典と熟語[田鍋桂子]
 15.1 見出しとなる熟語(故事成語)
 15.2 熟語の配列と読み
 15.3 熟語の意味記述
 15.4 熟語の使用分野
16. 漢和辞典のそのほかの情報[田鍋桂子]
 16.1 類義の書き分け
 16.2 異字同訓
 16.3 難読語
 16.4 索 引
17. 辞書の歴史と分類[沖森卓也]
 17.1 辞書のはじまり
 17.2 古代中国の辞書
 17.3 辞書の分類
18. 古代・中世(前期)の辞書[沖森卓也] 
 18.1 奈良時代以前の辞書
 18.2 平安・鎌倉時代の辞書
19. 中世(後期)・近世の辞書[木村 一] 
 19.1 対訳辞書
 19.2 漢字と辞書
 19.3 雅言・俚言の辞書
 19.4 語誌・語源と辞書
20. 近現代の辞書[田鍋桂子]
 20.1 国語辞書の成立
 20.2 多様な辞書
 20.3 コンピュータと辞書

事項索引
書名索引
人名索引

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