シリーズ朝倉〈言語の可能性〉 9 言語と哲学・心理学

中島 平三(監修)/遊佐 典昭(編)

中島 平三(監修)/遊佐 典昭(編)

定価 4,730 円(本体 4,300 円+税)

A5判/296ページ
刊行日:2010年11月20日
ISBN:978-4-254-51569-5 C3381

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内容紹介

言語研究の基本的問題を検討しながら,言語獲得,言語運用と,これらを可能とする認知・心的メカニズムを,多角的アプローチから解説。〔内容〕総論/言語学から見た哲学/哲学から見た言語/一般科学理論と言語研究/言語の心理学的課題/他

編集部から

目次

1.総論[遊佐典昭]
 20世紀の言語学・哲学
 デカルト派言語学と生得性
 最後に
2.言語学から見た哲学[西山佑司]
 はじめに
 文法は知識といかにかかわるか?
 言葉の意味は世界の事態といかに関わるのだろうか?
3.哲学からみた言語[飯田隆]
 はじめに──言語の存在論と認識論
 言語表現のタイプとトークン
 言語的タイプの存在論
 タイプ的存在者の諸相
 タイプとトークンの認識論
 言語の同一性
4.一般科学理論と言語研究[大石正幸]
 はじめに
 生成文法のめざすところ
 問題の同定と仮説の構築
 理論的解明
 方法論的自然主義
 結語にかえて
5.ことばの意味を「習得」するとは何を意味するのか──認知心理学からの言語発達理論への貢献[今井むつみ・佐治伸郎]
 子どもの発話観察記録からの語彙発達理論
 子どもはどのような語を学習しやすいのか:名詞─動詞論争
 発話記録や語彙インベントリーデータの限界
 「単語の意味を学習した」とはどういうことか
 知っている動詞の数が多ければ動詞優位といえるのか
 中国語におけるcarry領域の動詞の学習パターン
 まとめと結論
6.言語獲得論──用法基盤・構文理論的アプローチ[藤井聖子]
 はじめに
 発達観と言語理論──言語獲得をどう捉えるか;言語知識をどう捉えるか
 構文とは,言語知識を構文ネットワークとして捉えるとは
 どのような観点で言語獲得を探求するか
 共通注意と意図理解,文化的学習──言語獲得の源泉となる能力は何か
 初期段階の項目別・語彙別の具体的構文の獲得──どのような構文から文法獲得が始まるか
 抽象的・一般的構文の獲得へ──構文知識の一般化はどのように起こるか
 語彙や構文の多義性・多機能性の習得
 認知と言語との関係をどう捉えるか──言語使用・言語獲得によって構築される認知“thinking for speaking”
 おわりに
7.母語獲得[杉崎鉱司]
 母語獲得におけるプラトンの問題と普遍文法
 母語獲得における普遍文法の関与
 言語理論研究と母語獲得研究
8.第二言語獲得[遊佐典昭]
 第二言語獲得研究とは
 生成文法とSLA研究の接点
 MPからみたSLA研究の方向性
 インターフェイス
 SLAと感受性期
 SLAと言語処理
 今後の展望
9.文の産出と理解[小泉政利]
 ことばの認知脳科学
 言葉は心を超えない?
 言葉は心の窓?
 今後の展望
10.心の理論と言語[松井智子]
 「心の理論」とは何か
 心の理解と言語の理解
 まとめ
11.展望[遊佐典昭]
 生物言語学的転回
 言語獲得研究の新しい形
 回帰性
 21世紀の言語学
 人間の心を意識した言語研究
索引

執筆者紹介

【監修】
中島 平三(前東京都立大学)

【編集】
遊佐 典昭(宮城学院女子大学)

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